■大手町は野外サルサのメッカだった
大手町サルサ、、、その歴史は浅くありません。実はコロナ前もずいぶん前、日本サルサ界でも指折りのイベントの一つでした。コンセプトは「ビジネス街ど真ん中の屋外で、大音量でサルサ踊っちゃえ!」です。
前はサルサを教える専門のダンス・スタジオ”カッシーノ”という所が主催していました。目的は彼らが運営するパフォーマンスチームのパフォをお披露目するため。なかなかおもしろい趣向ですよね。その時はトラックでサルサを踊る用のパネル材をサンケイビル前の広場に敷き詰めました。よって踊り心地はサルサスタジオと同じ。ダンス・シューズで普通に踊れます。
これがね、どんどん人気になったんですね。最盛期はもぉとんでもなかった。こんなんよ!
200人とか集まったかも。
このとんでもない人だかりが全員サルサを踊るんだ。そして通行人が怪訝そうな顔で脇を通り過ぎる。。。「なんだコイツら」 でもその表情の奥底は間違いなく『楽しそう、踊れるの羨ましいな』でした。踊れる人に微かな優越感に浸れる(笑)、そんな瞬間だったのです。
でもこれ、多分人気出過ぎちゃったんでしょうかね。音が出せなくなったのか、人だかりが一斉に同じ事をやる恐怖感で苦情が出たのか、とにかく無くなってしまいました。でも当時のサルサ人の記憶には残ったんですね。「あれは楽しい!」 そしてコロナ後に復活したのです。発起人はなんと私のサルサ先輩。
■大手町サルサ完全復活!
で、今回が多分4回目かな?! 1回目は人もあまり集まらず閑散。音量も小さくてちょっとした催し物的スタートでしたよ。でも噂が噂を呼ぶ。「どうも大手町が復活したくさいぞ?!」 次の年の2回目からは結構集まりましたね。
そして今回、集客はすっごい事になりました。もぉ広場からは完全にはみ出してしまって、そこでも踊っている人が出てくる。会場内のテーブルスペースでも踊る踊る。ハンパ無い盛り上がりでした。
■選曲は懐メロ全振り(≧▽≦)
選曲。どうも私の知人もやっていたようです。3人体制くさいがよくわからん。でもカラーは全員一環して「15年前の六本木」でした。まぁ私にとってはカンペキ懐メロね。懐メロじゃないのが無かったくらい。「昔耳タコだったなーーー」なんて思い返しました。
でもさぁ、懐メロっていい曲だから懐メロになるんだよね。耳タコだなーなんて感想を持つ人はベテランで、それ以降の人は単にいい曲ばっかりかかった感覚でしょう。存分に楽しめたと思います。
そして私も個人的、そんな懐メロシャワーをばっちり楽しみました。たまにはそんなのもいいのです。まさしくノスタルジー。色々昔の事を思い出しましたね。迷い、恐れ、でも勇気を出して踏み出して、そしてそれが楽しかったり。今の方が断然楽しいけど、当時も結構楽しめていたな。未熟ながらね。
嬉しかったのはメレンゲがまぁまぁかかった事。来てくれた生徒さんと踊っちゃった。生徒さんとメレンゲ踊る機会なんてほぼ皆無だもんね。新宿ラテンナイトに来てくれれば千載一遇なチャンスはあるかもだが。。。ま、大手町だけの楽しみかも。
■懐かしい方々と再会
この日は多くの「懐かしい顔」にも出会いました。特にお一人、再開を目一杯喜ぶ。彼女は私が未熟の頃、日本一プレステージが高かった伝説のサルサクラブ、”カリベ”で踊ってくれた女性です。変わらずの笑顔、変わらずの雰囲気。ちょっとぽっちゃりしたかもだが(笑) なんでも親の介護でほとんど外に出れないんだって。まぁ人生色々起きるよね。そんな話を交わしました。
大手町、懐かしいです。ノスタルジックです。そして、まぁ間違いなく楽しいです。それはベテランも新人も一緒でしょうね。また行きたいと思った。そんな特別な一夜でした。
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