■以前はいましたそーゆー女性!
「あの人上手いし、多分私みたいな初心者と踊るとつまらなかったんでしょう。ずっとつまらなそうで、踊った後挨拶もなかったんすよ、、、」
そう言って肩を落とす卒業生さん。私が生徒さんをイベントに引率して一番つらい瞬間です。不思議と自分がやられるより堪える。それをした女性とか、しばらく私も誘えないですね。いかに仲の良い知人だったとしても。
で、まず初心者男性に申し上げたい。この様な女性、絶滅危惧種です。今ほとんど居ません。それを理解してからこのブログを読んで欲しい。「やっぱソーシャル怖いなぁ。そんなやられる可能性あるんだー」とか思って欲しくない。
でその絶滅危惧種女性の特徴を書いておきます:
- 美人。特にスタイルがいい
- 上手い。見ただけでかなり上級者だと分る
- いわゆる「上級者集団」で常に固まっていて、他の人達と関わる事はほとんど無い
- 言い方を変えると仲間が居ない所には居ない。一人でポツンとしている事は皆無
- その集団の中では笑顔が輝いている
偶に一匹狼、会場で一人座っている女性でもムスッとする人がいますが、これはもぉレア中のレア。100人に一人も居ないと思って下さい。私も現在その様な人を2人しか知らない(笑)
■そうせざるをえない理由があった
で、じゃぁその女性。なんでムスッと踊るのでしょうか。美人+上級者でもムスッとする or しない人、何の違いがあるのでしょうか。
独断と偏見で書いていきます。個人的な解釈と捉えて下さい。(当たらずも遠からずと私は勝手に思ってます(笑))
理由1:
おそらくこのムスッと美人の8割は、サルサ・キャリア15年はあるでしょう。そして15年前、サルサ界はもっとひどい所でした。いわゆる「おっさんセクハラ横行時代」だったのです。
何しろ上手い人がレアだった時代。ちょっとかじっただけのおっさん(50代くらい!?)でも相対的に「ちょっと上手い」部類に入っていました。
極端に言うとライトターンとクロスボディが出来れば「知ってるね」くらいの時代?!(笑) 習っている男性がレアだったし、先生も少なかった。
要するにその程度の腕でも女性をバンバン誘って、でも気が引ける環境じゃぁ無かったのです。周囲半分の男性はそれすら出来ない訳だから。
で、そうなると不届きな人も出てくる?! その機に乗じてくっついたりさわったり、酷くなるとキスしたりする。被害者は美人から順に?! そりゃ美人であればあるほど警戒するでしょう。
なので本当にソーシャルが好きで、でも?!美人となると最早処世術。「仲間内以外とは基本笑顔で踊らない」 調子に乗せるとすぐナンパし、触ってくるからです。
まぁ今はほとんどあり得ないでしょうね。ある程度腕が無いとバンバン誘うとかおこがましい空気だし、ある程度腕をつけてまでセクハラしたい男性は居ない。それよりも数倍踊りに興味があるのですからね。
理由2:
で、理由1を信じてもらった所でもう一つの理由。それは美人はそもそも知り合い以外とは踊らないというのが定番だった時代があるという事。
昔はさぁ1レッスン30人とかいたんですよ。その先輩後輩の仲間内だけでソーシャル行っても十分楽しめたのです。日本の一番多い世代が30代くらいの時期?! サルサしたい人なんて掃いて捨てる程いましたよ(笑)
で、そうなると知り合い以外と踊るのは、女性は殊更緊張する。慣れてない、セクハラされるんじゃないか、痛くしないか、知らない技を強引にしてこないか、、、そんなので表情が固まるのです。踊り終わって挨拶?! そんな事考える余裕もなし。
「あーよかった、何もされなかった」で頭がいっぱいになっているかも。とにかくその場を離れたい。で挨拶どころか一瞥くれる事さえ忘れちゃうのです。逃げるように仲間内の輪に戻る。
で、その習慣が今も続いているのです。良く観察すると知らない男性と踊って無表情になる美人、現在でもほぼ仲間内で来ています。一人でフラッとはありえない。来るのはバラバラでも必ず会場で仲間と落ち合う。
おそらく事前どっかで「行く?! アナタが行くなら私も行く」みたいな会話がなされているのでしょう。
要するに今でも見ず知らずの人と踊るのが極端に苦手。普通じゃ居られなくなる。社会人としての常識みたいな”挨拶”とか”礼儀”とか、できなくなるくらいアワアワになっちゃうのです。
理由3:
これはレアケースですが、『上級者女性は初心者男性に塩対応するのが嗜み』と思っている女性がいる?! 私ねぇゼロじゃないと思うんだよね。
なぜなら当時の美人な上級者女性は、ほぼ見知らぬ初心者男性とは踊らないか、踊っても塩対応だったから。とその上級者女性の仲間になりたい女性(腕はともかく)は、その憧れの人達の所作に習うんですね。
そーゆー女性の特徴は、実は緊張はあまりしてません。その高いコミュニケーション能力および対人能力を駆使して、人見知りな上級者女性集団の仲間内にさえなっていくのですから。正直見知らぬおっさんと踊るのだって本当はへっちゃら。
でもその仲間内になるなら所作もその人達に似せなきゃ行けない、と思うのです。似せて連帯感を持たせる作戦?! だからそうしているだけなのです。今はホント絶滅危惧種どころじゃない、絶滅した種かも知れませんが(笑) 何しろ入り込みたい集団がもはや今は居ないのですから、、、
特徴はねぇゴメンだけどその女性はそこまで上手くないわ(^。^;) で、例えばレッスンで来てもすぐには加わらないで、端でストレッチしたりとかする(笑) 遅刻しててもへっちゃらでマイペース。そうする事で「私はこのレッスンではここまで失礼しても許される程の古株なんだよー」の見せびらかしをしたい?!
他にもスタッフ/従業員でも無いのに平気で店のカウンター内部に入ってったりね。コミュ力の高さですぐに運営側と仲良くなる・その様な事をしても受け入れさせる特技がある。ちょっとグラス洗いを手伝ったりとかね。”とり入る”スキルが高いというかなんというか(^。^;)
なのであるいはこーゆー人がその場の上級者女性仲間に入りたいがための、別に大してやりたくもない”塩対応”を演技している可能性もある。そんな人も一定数、昔はいたんじゃなかろうか。
■初心者男性にはつらいよね。わかる!!
で、上記の理由で美人+上級者女性の塩対応に合ったとしましょう。断られる、ムスッとしたまま踊られる、踊り終わったら挨拶もテキトーに離れられる。つらいよねーーーー私も散々喰らいましたよ。死ぬほど気持ち分る。
でもこれが慰めになるのかどうか不明ですが、その人達は上記の理由でそうしている訳。と「まぁ仕方ないか。俺もちょいキモめのおっさんにも見えないことないしな」なんて思えません!? そう思うとちょっと気が楽になりません?! ならないか?!?!(^。^;)
で、じゃぁどうすればいいのかという話。暫く同じ場所で粘ってみてはいかがでしょう。毎週そこに行ってみる。塩対応女性は放っといて踊ってくれる女性(ほとんどはこっちでしょう)とだけ踊り続ける。そうするとだんだんあっちも見慣れて来ます。
「あの人最近よく来るな。別にセクハラしてないな」なんて分かってきたら?! まぁその内踊れる様にだってなるかも知れない。だって現在は「同じレッスンの仲間」なんてホント居ない。旧友も家庭や仕事の事情でどんどん目減りしている。知人だけと踊るなんて遊びとして成立しなくなってきているのです。
ま、相手の許容範囲内に『普通に見える』必要は出てくるでしょうが。でもそれは別の問題ですね。今回はちょっと割愛。
■「アナタが悪いのではない」
もしあなたと踊った他の女性も微妙な反応が多いとしましょう。そしたら自分が悪い可能性が高い。特にリードが痛い可能性。男性の8割は力入れすぎです。絶対的に抜いたほうがいい。
でももし他の女性にはそれほどウケは悪くないとしましょう。「上級者美女以外ではまぁ普通に踊れていて、断られる事もない」だった場合、ごめんなさい、上級者女性はおそらく上記の理由から塩対応しています。
で、私は言いたいのです。それは「アナタが悪いのではない」という事。15年前にアナタくらいの年齢層の人達が、めっちゃくちゃにセクハラしちゃったのです。なのでほとんどトラウマ。無意識的に「危険だ」と思っちゃうのです。での塩対応なのです。
間違っても「下手だから、人間的にキモいから、先天的な身体的特徴がダメだから」塩対応だったんじゃない。そう思って欲しい。
だってそうなのだから。第一印象だけで勝手にレッテル貼られちゃっただけ。自分は関与しない大昔のトレンドで。ただそれだけの話なのです。
■私にも絶対に塩対応する女性は居ます
私にも4人程?!、絶対に断る女性がいます。踊れても確実にムスーーーっとする女性も数人居ます。笑顔ゼロ。挨拶ゼロ。私も絶対的にサルサが上手いとはいいませんが、まぁまぁな線ではあるでしょう。おそらく腕が問題なんじゃない。最初の印象だけでそうなっている。
うん、全員美人で上級者ですよ(笑) 残念この上ない話ですね。
で、私はどうしているか。私も一時期は「どんな人ともある程度上手くやれる様に」と、頑張って誘ってみた事もあります。とにかく上手くて美人だし、楽しく踊れたら嬉しいじゃないですか。
でもダメでしたね。多分生理的に受け付けないんでしょう。とにかくこの生命体がイヤ。そう判断下されたんでしょう。ま、仕方ない。そんな人も居るさ。
なので今は私はもぉ誘わない事にしています。向こうも安堵しているでしょう。「やっと諦めてくれた」的?! 残念ですけどね。でもある所で誘う役割として、そこを割り切る必要もある。それも含めて本当の「どんな人ともある程度上手くやれる様に」かも知れませんね。
成功の方法は知らないが、失敗する方法は全員に好かれようとする事だ
Bill Cosby/アメリカのコメディアン
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