これ、ちょっと書かせて下さい。知人女性に言われまして、そこから色々深く考えました。で、結論は一周考えた結果同じ。”悪手”であるという話。
そもそものきっかけはその知人女性がこの様に誘われたというのです。
「キミ、今日まだ踊ってなかったよね?!」
で、手を差し伸べられた、、、
個人的にはそんな事言ったことはありませんが、確かにこう誘っている男性を見た事はある気がする。で、彼女はこんな様な意図を伝えてくれました。「なんつーか、残念というか、、、とにかく好感度は低いよねー」
でね、なぜこの男性はこんな事を言ったのか、考えてみたくなったのです。まずは”行間”を掘り下げてみましょう。この男性がセリフの中で暗に表現したかったコト。
「ボクは会場に居た女性はまぁだいたいは一度は踊って置こうと決めているんだよ」
「それは会場に居る時点でマナー的にもOKじゃない?! なのでそちらも例え初対面でも誘われる事自体には嫌悪感を抱かないのは、まぁまぁマナー範囲じゃないかと思ってる」
「確かに僕らは初対面の可能性がある(or知人ってわけじゃない)けど、そんな心情で今誘っているだけだし、くれぐれも特別キミが美人だからスケベ心から誘ったとかいう訳じゃないよ?! 全員にやっている事だからね」
「もし今日既に一度誘っているならごめんね。でもそれがあまりはっきりとキミを判別・意識していないんだ。誰でもいいっちゃいいくらいの感覚で誘っている。それくらい全員に同じ事をやってるんだよ」
ま、このあたりが”行間”だと思います。違う人居るなら指摘して下さい(笑)
で、ここからはこのセリフを言った男性の裏にあるホンネを書いてみましょう。
「まぁまぁ初めて踊る感じだよな。そーゆーケース、結構断る女性多いよな。断られたら嫌だなぁ」
「多分断るのならその理由は誘われた時に”なにこのオヤジ、私知らないわ。ずーずーしく誘ってきやがって。あわよくば恋愛対象になるかもって下心もってるのかしら?!”なんて思っているんだろう」
「なのでそうじゃなくて”あぁ、他の人にもやってる事私にやってきたんだな。別に私を特別下心のターゲットにしているわけでもないな”と思わせたいなぁ」
「もし断られてもその女性&周囲&自分自身にも、その日の会場に居る女性には全員1回は誘おうとしてやっている事で、特別気に入って狙って断られた、惨めな結果として認識されない&自分自身の中でもしない様にしておきたいなぁ」
そしてこれらに対する予防線として全て内包するのがこのセリフ「キミ、まだ踊ってなかったね」なのでしょう。ここまでは男性のキモチを表現してみました。
でもね、最後にこれを言われた女性はどう思うかという話をしていきます。私は女性でないので本当の所は分かりませんが、その知人女性の解説に私の想像力をプラスしてみましょう。
「別に私はあなたの心情やあなたの設定したサルサ会場でのマナー範囲なんて同意した覚えはないわ」
「なのにそれを押し付けて誘っている感じがする。強制的な同意か、それを断わるとこれまた強制的に”マナー違反”レッテルが自動で貼られるって感じ?!」
「”キミの事はよく知らない人だし(実際は何度か会場で顔は合わせてるけど?!)、特別敢えて踊りたい相手ってわけでもないし、一度踊ったかどうかも忘れるくらい印象に残ってない程度の相手だけど”って言われている感じ」
よーーーく考えるとね、こう思うのはリーズナブルですよ。逆の立場になって熟考したらたどり着けた。瞬時にはなかなか思いつけないけどね。
彼女曰く「多分自分に自信が無いと思うんだよね。踊る技術もかもだけど、誘ったら断られる別の要素(容姿・体型・パット見?!)もあるかもな、それが(他人&自分自身に)顕示されるのが怖いな、って感じがする」
けだし至言! 彼女はその男性の不安や(小賢しい?!)予防線を、このセリフから一瞬で見抜いていたんですね。
で、男性諸君。ちょっと目を閉じてください。あなたは美女です。サルサも上手いです。よく踊りに行っています。常に会場に友人も数人は居ます。偶にセクハラ and/or ナンパ・オヤジに絡まれて困った経験もあります。サルサは楽しいけど知人以外の男性は少々警戒しなければなりません。
そしてそんなあなたに知らない男性が会場で誘ってきました。齢50アラウンド、灰色やねずみ色みたいなはっきりしない上下の服を着ています。お腹も少々出ているか、、、妙な上から目線的含み笑いを浮かべています。
「キミ、まだ踊ってなかったよね?!」
うん! 彼女と同じ事思いますね。ほぼ一瞬でそこまで考えられる(笑) 想像に、全然固くないですわ。(考えられない方々、想像力を鍛えましょう(笑))
男性諸君。誘う時は予防線は張ってはいけない。断られても相手、周囲、自分自身のメンタル的に恥ずかしくない言い訳を事前に作るのはやめましょう。
なぜならそれは確実に見透かされるから。逆の立場に立って考えればすぐわかる。たとえ踊れても好感度は下がる/嫌悪感が上がる。
良手は「キミは魅力的だからぜひ踊りたいんです」だけを見せつける。(だってそうだもんね!(笑)) 断られる時は”玉砕”が周囲に明確に分かるようになる事を覚悟?!する。言い換えると玉砕上等!と開き直る準備をしておく。
実はこーゆー覚悟が女性にとっては「この人自信ありげだな。踊ったら楽しいかもな」とも思わせると思うんだよね。特に日本人男性は失敗に対する予防線を張りまくる傾向なので、自信ありげ&玉砕上等の態度は差別化大です。
特に女性は遺伝子的に「自信がある」男性に好感を持ちます。(得意の10万年前に遺伝子が固定された話の延長ね!) 予防線を張った態度<玉砕上等な態度、なのですよ。
「キミがステキだから踊りたい!」を全面に見せる演出を! そして断られたら”派手目な玉砕”を周囲に見せつける準備を!! その方が良い気がする。そんな話。
ps
ある男性が誘って断られたら大声で「ありがとうございました!」と言ったそうです。でもこれは間違ってはいけない、超悪手ですよ。行間は「この人はマナーがなってない事を周囲に知らせてやる」だから。悪意に満ちているし、周囲も瞬時にそこまで考える。逆効果。
逆に私は断られた後が秀悦だった例を見た事が無い。やっぱりちょっとシュンとなっちゃうよね。一つだけ例外があるとすれば●●●くんが見せた、仲間の美人女性に「断られちゃったよぉー」と泣きつき、「代わりに踊ってくれない?! キミじゃないともぉ癒せない」と言ったヤツ、、、
でもこれは殆どの場合使えない。だって大抵はこんな茶番に付き合ってくれる美人女性なんて、仲間には居ないのですから。
何か上手い玉砕方法はありませんか? アイディア募集中です!!
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