雑記:「自信を持って踊れる」時は来ない

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ぜひ書きたかったネタを書いてみようかと。男性編。

■男性の”上手くなりたい”の理由

「自分の方が相手よりサルサ上手くって、そして楽しく踊らせられる様になりたいんだよね」

これ、私の知人が以前言っていたセリフです。気持ちは120%分かる(笑) 私も一時期はこれを目指していました。そしてこれに続くセリフはこうです。

「私が踊る事によって楽しくなる女性を増やしたいんです」

なかなかいい響きでしょ?! 献身的。特に男性が上手くなりたいと思うモチベの半分は、こんな人なのではないでしょうかね。もう半分はぶっちゃけマウント願望だとも思いますけど。

■本音:サルサ界の福山雅治になりたい?!

でも私はひねくれ者です。そしてそれを自覚しています。だから本音を厳然と直視出来る。この言葉の裏にはこんな願望が入ってません?!

・会場で踊った女性が「楽しかったです!」となって”懐く”
・その噂を聞きつけた女性が「踊って下さいっ」と群がる
・それが会場で連鎖され、踊る相手に困らない
・それが会場で連鎖され、殆どの女性陣から好感を得る
・頼まれて踊るモードが常習化し、やたら女性からチヤホヤされる
。。。
。。

要するにサルサ技術によって会場での揺るぎない女性人気を得たい、という事です。モデルは福山雅治?! 女子校に抜き打ちで行って歌を歌って群がられたバラエティを見ましたが、あれが俺にも起こらないかなぁ~と思ったりしている?! そうじゃない!?

え?! 私?! もちろんそうですよ! そうなって欲しいねぇ、あたりまえジャン!!

■サルサが上手い≠女性好感度

そして残念ながら悲報をお伝えします。

『世界一上手くなってもそんな事はおきねぇ!』

何故か。簡単です。ソーシャル遊びは結局の所、コミュニケーション遊びだからです。で、サルサ技術ってなにか?! 英会話でいうと文法が合っているとかふさわしい単語を知っているか、なんですね。

で、質問です。「正しい文法・単語を使った英会話が出来る人、女性が一緒に喋りたいって群がるでしょうか」 無いよね。問題はどんな内容を喋るか、どう喋るか。

いや、もっとはっきり言いましょう。どんな心理的人間関係距離を持たれているか。ぶっちゃけ福山雅治だってメディア露出&「皆がかっこいいと言っているし自分も概ね?!同意出来る」な心理的距離感から、殊更異常に群がられたんでしょう。

相手女性が喜ぶかどうかなんて、半分くらいはこの距離感に影響されていると思う。つまり”人となりを知っている”

もちろん通じる程度に共通言語を喋ってもらう必要はあるでしょう。でも最も高貴と言われるシェークスピア英語が流暢に喋れる必要なんて、英会話において全くない。誰も群がりません。

サルサ技術もどんなに高度な事が出来たって、その程度の事なのです。”凄いね”くらいは思うかもですがね。

■誰もが魅了される”上手さ”なんて無い

で、じゃぁどうすればいいか。どうすればサルサ界の福山雅治になれる!? 皆様が期待する所もこれでしょう(笑)

でも私は思う。そんな事は起こり得ない。なぜならAgain、サルサ遊びはコミュニケーション遊びだからです。

「誰と喋っても相手を魅了させられる」人っていますか?! 真面目な会話が好きな人も居れば漫才みたいな面白さが好きな人もいる。その時不機嫌とかいう事もありますよ。なのに誰にでも常に好評?! 不可能でしょ。

MAX8割はほんわかとした好感度を持ってくれる、程度しか出来ませんね。どう巧にやったとしても。サルサもおそらく一緒です。

■”自信を持って踊れる”日は来ない

「ソーシャル会場で自信を持って踊れる様になりたいです」

これは私は「ソーシャル会場で自信を持って女性を誘えて、しかもその女性が常にその自信を強化してくれるようなリアクションをしてくれるレベルで上手くなりたいです」と捉えました。

そして私は答えます。「そんな事はおきません」 これはどんなに技術的に上手くなっても初めての女性を誘うときはドキドキだし、どんなに上手く踊ったってムスッとしっぱなしの女性は出てきます、という意味です。

でなければ例えば●●センセー。正直かっこいいです。技も巧、しかして(男性イントラには珍しくも)女性を痛くもしません。サルサ界でモテるのはほぼほぼ約束された様な男。

でも彼は知人女性以外は、まず自分から誘ったりはしません。なぜなら初対面女性を誘うとかならず地雷もある。断ってきたり、しらーっとした顔で踊られたりする。

そしてあまつさえ踊り終わったあと陰口まで叩かれたり?! 「あの人上手そうに気取ってさ、上から目線なんだよね」 そんなつもりないけれど、そう見えたなら仕方ない。主観なんて人それぞれなのですから。

●●センセーの腕とルックスをもってしても誰にでも「自信をもって踊れる様に」なんてなってない。まして技術だけでそこに到達しよう!? 無理無理(笑) 無いですね。

■究極:知り合い女性を作れ

そして最後に究極の解決方法を書きます。

『知り合いと踊れ』

もし会場に沢山女性知人がいるのなら、断られる可能性極小、踊って冷たい態度される可能性も極小です。多くのケースで「自信をもって踊る」状態になるでしょう。確実性を狙うならこれしか無い。

なので私はレッスン卒業生さんには強く推奨している事があります。「同じ曜日に同じ会場に踊りに行き続けろ。そして現地で挨拶が出来る人を増やすのだ」 おそらく唯一、ローカル的ではあるが福山雅治になれる方法?!

もちろん会場での笑顔量とかは知人を作る上での絶対条件だよね。女性好感度を得る「普通のカジュアル服装」も大事です。その辺の改善を散々して、そして会場で愛想よくこちらから能動的に挨拶しまくる。そのへんじゃないかなぁ。

そんな事がサルサ技術が上手くなるよりよっぽど重要です。男性諸君、参考になれば(爆)

ps.初めての場所でも楽しめる方法は100%じゃない

「海外出張でも楽しく踊れる様になりたい」

確かに私は以前そう書きました。そしてそうなるためのノウハウも散々書いた気がします。でも本音で書きます。「成功率100%は不可能」 勝率8割かな?! 一見さんで踊ろうとするならね。

なので如何に笑顔や服装、所作や狙い女性絞りを巧にした所で、「知り合い女性を増やす」以上に確実になる事はありません。女性は警戒の塊です。そうでない個体はダーウィン進化論的に淘汰されたのです。これに勝る「自信を持って踊れる」はありません。

つまり、サルサ技術とは無関係な世界なのです。それを言いたかったのです。

◆この記事に関連のイベント・アフターレポート:
https://seis-salsa.com/20230509_afterreport_omatsurimambo/3858/

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  1. […] ーー今回のサルサで思った事ーー 雑記:「自信を持って踊れる」時は来ない よかったら読んでね! […]

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