初心者専門セイちゃんサルサ:雑記:客層でスピンを変えるのは好手か

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■”腕のいいDJさん”の落とし穴!?

腕のいいDJさんだと「会場にいるお客さんの好みに合わせて選曲するよ」なんて言ったりもします。その人はそれが出来るだけの曲レパートリーが揃っているという事。素晴らしい。

でも例えばレギュラーな雰囲気でクラブ/イベントのスピンをしたとしましょう。それをやり過ぎるとどうなんだろう、、、とも思うんですよね。私の持論を展開させて下さい。

■「踊れない人が多いからいつもと変えよう」

分かりやすいので例え話。とあるクラブがあったとしましょう。そこは以前からサルサ狂いの集まる場所として定評がある。「日本一のサルサ・クラブ」と評される事もある。大道芸人みたいなサルサ巧者の男女が夜な夜な集まる、大人気クラブ。

でもそこのDJさんが客層を見てスピンの調子を変える人だったとしたら?! クラブやイベントは誰でも来れます。つまり観光客で”間違って”会場に来てしまった。サルサやる知り合い(まぁ上司かな)に連れられて、サルサやらない5、6人が半ば何もわからずに入ってしまった。そんなケースが2つ3つ重なったとしましょう。

と会場は広くても50人、狭ければ30人前後でいっぱい感が出るのです。そこでサルサをまったく踊れない人が一瞬30%になったりする。とそのDJさんは思っちゃう。「この人達も楽しませないと」

で、事前知識のほとんどいらないメレンゲやレゲトンを掛ける訳ですね。30%くらいでしょうか。自然な流れですね。

■「ワイルドカードなクラブ」にリピーターはつくか

でもこれ、全てにおいて良いかどうかは考え所ですね。何しろリピートでお金を払ってくれる人はサルサ狂いの人なのですから。「あそこはワイルドカードだよね。サルサ踊れる時もあるけどハズレもある。メレンゲやレゲトンばっか」

とどうでしょう。競合があったなら、そっちに流れてしまうのです。つまり店舗商売にとって一番大事なリピーターを失ってしまうのです。これは隠れた、大問題なのです。

■「その時の”よかれ”」は商売にマイナス?!

で考えましょう。このクラブはどんな末路になるか。サルサなリピーターを減らします。サルサは特に誰が集まっているかで集客力変わりますよね。相手が上手くないと上手い人はどうしても不完全燃焼ですから。どんどん人がいなくなるのです

と、集客できるのは一見さんとも言える観光客、他人につまみ入れられたダンスクラブでの楽しみ方を知らない人達、、、これを店舗を継続的にキープ出来るだけ毎夜集める?! 不可能ですよね。黒字化出来ず店を畳む事になるのです。

これ、DJさんの「その時の”よかれ”」な判断で、こうなってしまうのです。

■「いつもの店」を死守すべきかも

じゃぁこのDJさんの正解な行動はなんだったのだろう。分かりますね。30%サルサが踊れない人が入っても、一番大切にすべきリピーター客の、一番喜ぶ事を優先するのです。

一見さんサービスは10%まで!? 「いつものクラブ」が崩れないようなスピンをし続けるべきだった。これが私の私見です。

■新宿LooseのDJさん凄い!

余談ですがその意味で、昨日の新宿のDJさんは腕あったね。サルサファンをそれほどがっかりさせず、なんとか一見さんも楽しませた気がする。メイン外国人だったしね。メレンゲ・バチャータはガンガン踊ってた。彼の判断はマッチした。

というのは日本人の一見さんの場合、特に男性は踊らないよね。そんな配慮いらない。何掛けたってどのみち楽しまない(^◇^;) 飲んで、周囲で踊っている人を眺めて、「あの子かわいいなー俺も踊れたらかっこよかったろうなー」と夢想して帰るだけです(笑)

そんな事を思った夜でしたー

Ps:その時の”よかれ”の末路?!

上記の架空のクラブ、その後はどうなったかも妄想しましょう。多分かつては日本一レベルの高いサルサ人が集まる場所だったという事で、経営者はベテランのインストラクターとか友人が居たでしょう。そのあたりに相談する?!

と、「じゃぁ俺の教室のパフォやってあげるよ。観客が来るよ」となるでしょう。そしてその開催日は集客がある。「ああ、よかった。人気が戻るかな」なんて思ったかも?!

でもここでも経営者はちょっと見誤るか。パフォで集客できる人達はパフォ以外では来ません。パフォ民はそれほどクラブ活動(笑)を嗜まないのです。それよりもパフォ練したい。遊んでる場合じゃない?!

そしてクラブ活動が好きな層?! パフォ大会は結構嫌いなんですね。知らない人達が音楽止めて仲間内だけ盛り上がる出し物をしているのですから。お付き合いで「かっこいー」とか騒いだりしますが、概ね内心は「早くおわんねーかな、早く踊りたいな、体冷えて来た」となります。

で、レギュラー/リピーターでクラブに来る層?! ぶっちゃけクラブ活動の人達が”唯一”なんですね。ますます足が遠のく。パフォ大会開催日以外はさらなる閑古鳥でしょう。その頃には既に競合でクラブ活動の人の人気を集める、その人達にピッタリのイベントが開催されちゃってる、集客すごい、定期的にやる、、、

どの商売もそうですね。リピーターが一番喜ぶ事を、どんな状況でも一番に優先して考えるべきなのでしょう。そんな事を思いました。

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