■上級者女性にシラーっとされる
そろそろこのシリーズでも核心に迫ってきている?! 今回のテーマは今までとはちょっと違うかも知れません。対象は本人の中では「初心者はゆうに脱している」と自覚している人。しかして、
「なんか特に上級者女性にシラーっと踊られているなぁ」
私も何年もそうでした。例えば周囲の人と比べても自分の技数、あまり遜色ないだろうなぁと思う。でも上級者女性と踊るとなんかノッてない。誘っても「あぁそう、、」って感じ!? 踊ってはくれても最中も感情は顔に出ず。
そして踊り終わったら「ありがと、、、」 プイと踵を返されて終了。これ、つらくない?! そうでもない人も居るようですが私はがっつり堪えます。もぉ誘えないなぁと思ったり?!(^。^;)
■緊張してるからというのはあるだろうが
そして分かってはいるんです。上級者女性なんてイコール・ベテランって事ですよね。大抵はサルサ最盛期(今からは15年位前)にブイブイ言わせていた人達です。つまり「同じスタジオ/クラス仲間と以外は踊りません」主流時代。
つまり知り合いじゃない男とは「シラーーーっと踊るもんだ」というデファクトスタンダードがあった?! 原因の半分はそんな所にもあるでしょうね。
でもですよ。それで「じゃぁ仕方ないね」と諦めるのはつまらない。それに私じゃない人だとそれなりにこやかに踊ったりするケースも多く?! その全てで知り合いだった?! んーーーなんか違う気もする。
「私の何かが悪いんじゃないだろうか。私が改善出来ればそんな事を喰らわずに済む可能性があがるんじゃないだろうか」 私はここに降り立ちました。それから色々観察を繰り返してきたのです。
■手を振り回している、が原因かも
で、私が分かった「シラーーっと」される原因の内の一つが今回のテーマ、『繋いでいる手の動きが大きい』です。これがやりづらい、もしくは落ち着いてフォロー出来なくて、「踊りにくいなぁ」と思われている?!
これはねぇ私もフォロー出来る様になって初めて分かりました。踊っている時に手をブリブリ振り回されるのって、女性目線だと本当にやりにくいんですよね。
そんな事を解説していきましょう。
■普通に習うと振り回す様になりがち
で、まずなぜそうなったか考える。真っ先に言いましょう:
「あなたが悪いせいではない」(またかい!)
運動神経が悪いわけでも、練習不足でも、習った事が出来て無いのでもありません。「そんな事習ってないから」 それだけです。
その証拠にレッスン中に先生が男性陣に「手を不必要に振り回さない、最小限の動きで踊って下さい」って注意を聞いた事ありますか?! 私は10年程習って1回だけでした。
しかもその女性の先生は、あまりに動いてやりにくい男性生徒に対処療法的に言っただけ。準備して/いつも言っているわけでは無かった。
逆に習う時何に一番注意が向くか。手の動きだよね。その次がステップ?! その動きのサイズを小さくしろとか、そんなのに触れる前にレッスンは終わっちゃっているでしょう。技の形がどうにかこうにか出来て終了。
つまり男性としてちゃんとやりたいと思えば、どうしてもその手の動きが少々オーバーサイズになるのも自然な事でしょう。真面目な人であればあるほど、きちんと正しく、そして「大きく」手を動かしてしまう傾向があるのです。
「指摘されなきゃ気づけ無い」そんな類の注意部分だと思います。
■一旦手のスイングを一切止める
練習方法です。いっそ一旦手のスイング系の動きを一切止めてみるなんてどうでしょう。例えばライトターンの最初の”ノの字”的スイング、完全にやめてみる。いきなり手を相手の頭の上に上げるのです。
クロスボディも相手の手の位置、高さや横位置を一切動かさずにやってみる。自分の身体だけが動き、相手が前に出るのに合わせて右手を”ついていく” はずみを付けたりとかしない。その他の技もなるべく手の振りを最低限にする。
「それじゃぁ相手はフォロー出来ないでしょう?!」
そう思うでしょうね。でもまぁ一度やってみて下さいよ。おそらく99%の女性は普段通りにフォローしちゃいます。形だけなら手のスイングなんて、本当は要らない動きなんですね。
多分最初は踊っている気分がしないでしょう。「こんな素っ気なく動いて相手は楽しいんだろうか」
でもタネ明かし。女性は自分の手がスイングされないのを、退屈とは1mmも思わないでしょうね。「妙に落ち着いたリードね」とは思うかもですが。
フォローが出来るなら分かるでしょうけどね。「あぁなるほど、手のスイングなんて要らないな。無い方が曲に乗れるくらいだな」とね。
■手スイングが大きい事の弊害
そもそもスイングが大きいと女性は次の動きが読みにくくなります。これはもぉ自明の理とさせて欲しい、女性は直前の男性の微妙な動きで先を読んでフォローするのでね。それがやりにくくなるのです。
というかスイングが大きいとそれに振り回され、バランスを崩される可能性も出てきます。スピンやターンがやりにくい?! 危ない?! 迷惑な事がほとんどです。
パワーリードと誤解される恐れもある!? 「この人と踊ると転ぶかも」 そんな人と分かっててそれでも笑顔で踊れるでしょうか。まぁ難しいでしょう。なので「シラーー」となる。緊張するんですね。
私だって全然スイングをしないのはちょっとつまらないかもなとは思います。曲の盛り上がりをスイングで表現してたりするのでね。でもねぇそのサイズは極小でいいな。ブリブリ無意味に振り回すのは100害あって1利無しでしょう。そんな風に思って貰えれば。
■セイちゃんレッスンでチェック出来ます
宣伝です。セイちゃんレッスンでは最近このスイングサイズも指摘対象なりました。なぜなら認定後外で踊るだけになって、これがやたら大きくなっちゃう人が多いのでね。
本人はやってる感が出るし、しっかり伝えようとも思う?! と更に大きく動いちゃう。女性としては迷惑なんですけどね。指摘されないと分からない。
最近も習い直しに来てくれた男性が居て、このスイング縮小をしてもらいました。格段に踊りやすくなりましたよ。一緒に踊って眉をひそめる上級者女性、少なくなったんじゃないかな?!
おそらく認定直前にこのあたり、集中的にチェックしていこうと思います。指摘されない場合は問題ない範囲のスイング。ただその内大きくなっちゃう可能性あるかもだから説明はするでしょうが。
もし上級者女性にシラーっとされる事が多いと思ったら?! ぜひ一度セイちゃんレッスン来てみて下さい。意外にすぐに改善されるかも知れませんよ!
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