■ソーシャル中の技練習は女性には迷惑
「突然変な事をやりだすのよ。何したいのかぜんぜん分からないんだけど。で、それを何度も何度も繰り返す訳。時々首を捻りながらね」
これはある女性がこっそり私に吐露してくれた話です。で私、何が起こっているか分かっています。なぜなら私も直前に行われたレッスンに出ていたから。そしてその彼もそこに居たし。
そう、彼はそこで習った技をやろうとしていたのです。それは複雑で、見栄えはいいけどかなり難解なものでした。初見女性にはまず掛からなそうな。。。
でも彼はその技をなんとかモノにしたい、自分の技レパートリーに取り入れたいと思ったのでしょう。「出来たらかっこいいだろうな」なんて思っちゃった?! なのでソーシャル時間に、彼女で練習してたんでしょうね。
そしてここまで書くと皆様お気づきでしょう。このソーシャルでの試用、女性にとってめっちゃ迷惑なのです。なぜか。ざっくり2つの問題が考えられます。
- 練習台としてソーシャルを踊りに来ているだけの女性を巻き込んでも失礼じゃないのか問題
- その技は本当にソーシャル環境で出来得るものなのか問題
でもね~このページ対象、レッスン初めて半年~1年目くらいの初心者男性は多いでしょうねこれやるの。特に真面目で向上心のある人?! ソーシャルで積極的に試しちゃうんです。上記二つの問題がある事は”全く”考えないでね。
で最悪な究極のケースはこれです。
「で、あまりに出来ないとこっちを睨むのよ。まるで私が下手だからその技かからないんだって言いたげな感じ!」
ここまで来ると人格の問題?! いやー違うね。ソーシャルで試しちゃう9割の真面目男性はやっちゃうでしょう。そんな目つき。「レッスンでは出来ていた。相手が悪いのかな?!」なんて。。。
で、私は言いたいのです。「ソーシャルで技練習するな」 今回はこれがテーマです。
■”英会話”だと思うと迷惑度が理解出来る?!
私はサルサは会話に似ていると思っています。(S●Xに似ているという人もいる。恐らくそれもかなり的を得ていると感じる) でも普通の雑談とはちょい違う?! 「テーマが決まっている」的。この事を話しましょう、と同意した後みたいな。
なぜならサルサは必ず曲がかかっているからです。暗い曲?! 明るい曲?! 夕日の海岸っぽい?! 昼下がりのドライブ?! そんな”テーマ”を二人で共有して、なるべく楽しくなるように踊り始めるのです。
要するに会話と考えると二人共「このデートを成功させたい。楽しい時間にしたい」と思ってる的。環境やシチュエーションを最大限活用してね。
で日本人の場合は更に英会話だと思うとしっくり来る。例えば重いテーマで話し合おうとする。(曲が暗い感じだったケース) 日本語と違ってちょっと不自由。初めて1年未満のサルサ初心者は、変換すると大体中学英語が出来る感じかな?!
で会話をしましょうとペアになる。話し始めるんだけど、突然男性が言い出すのです。聞いたことも無い単語を。例えば「Schedominatation」とかね
で女性は応えます。「は?! 何?!」 でも男性は手を変え品を変え言い続ける訳です。「いや、だからSchedominatationをね、やらないと」
どうですか皆さん。女性はどうしてもこう答えざるを得ないでしょ?!
「んーー分からない。何?!」
でも男性は頑なに言い続ける。何度も何度も。
「うん、だから俺たちとしてはSchedominatationの持ち方をー」
で、最後に多分男性はこう締めくくるのです。
「なんだキミ、Schedominatationを知らないのか。無知だなぁ」
でさぁこの状況、実はサルサ女性は結構頻繁に喰らってるんです。ぶっちゃけ慣れている人が多い。で大抵の原因は自分が無知だったんじゃなく、相手が悪い場合がほとんど。
例えば先生が直前の教室で教えていたのはdominant set for scheduleだったりしてね(笑) 男性の記憶間違い and/or 勘違いな訳です。無知はどっちなんだよ! と内心怒りたくなっている?!
てかもっと言うとdominant set for scheduleってこの状況で普通使う?! 今まで経済学の話なんてしてたっけ、、、なーーーんて(^◇^;)
で、更に問います。本質的な問題「この女性は今後この男性が誘ってきて、またペアになってくれるかどうか」
どう考えても可能性低いよね。やればやるほど踊ってくれる相手が減っていく。男性はこの事、本当は肝に命じておくべきです。やっている時は考えも及ばないでしょうが。
■新技修得はシャドーが8割
「じゃぁ新しい技を修得するにはどうすればいいだよ!?」
うん。難しいよね。レッスンだけじゃぁ無理なのは勘づいているでしょう。だって相手女性は何が来るのか100%分かっている。ソーシャルでも成立するかのバロメーターにはなりません。でもソーシャルじゃ試しちゃいけない。どうする?!
私のおすすめはねぇ徹底的なシャドーです。(シャドーの説明を見る)
ぶっちゃけ曲かけてシャドーして、そしていつもの動きの中にその技を織り込めれれば80%は完成です。まずはそれを目指してください。絶対的にオススメ!
で、問題はあとの20%。「痛くさせない、(人体でも)無理な流れじゃない」チェックです。ここまで来るともぉ仕方ないね。お友達女性に頼むしかない。
「ちょっとごめん、試させてもらってもいい?!」
そしてやってからすぐ聞く。
「これって無理ぽ?! それとも出来そう?!」
まちがっても1曲通しで踊って、その中の流れでなんてやらないでください。最初はやりたい技単発。その次はライトターン→その技→クロスボディの3つ数珠繋ぎ。ここまでが人体実験の限界かな。
で、もう一度書きます。必ず聞いて下さい。
「これって無理ぽ?! それとも出来そう?!」
で、残念な事を書きます。多分彼女は真っ正直に答えていいとなれば90%は「無理ぽ」と答えちゃうでしょう。華麗で複雑、男性が見てて「かっこえーなー」と思うものであればあるほどね。
その理由は2つあります。
「知らない」
ぶっちゃけ女性が知らないと、サルサ技なんて全てかかりません。ライトターンだってあなたのお母さんにはかからないでしょう?!(お母さんもサルサやってれば別ですが) なので特殊なかっこいい見栄え、他の人があまりやってない技は、女性的にはほぼ無理ぽなのです。
え?! 諦められない?! だったら更にシャドーをやってスムーズ度を磨く。そしてどこか女性がついていきづらそうな所が見極め、その動きは排除する。
要するに自分アレンジ、気に入ったエッセンスを残した形で「ソーシャルでも使える技」に作り替えるのです。それくらいの意気込みでやってください。
「技自体がそもそも無理ぽ」
もしその技が外目に”かっこいい”場合、残念ながらこの確率80%以上でしょう。つまりそもそもその技をソーシャルで使うのが無理ぽだった。相手女性が何をするのか100%分かっているパフォーマンスでぎりぎり成立する的?!
なぜならかっこよくてソーシャルで通用するなら、その技は99.99%ごくありふれたものとして既に流通しているはずだからです(笑) サルサ・ダンスが開発されて50年?! どれ程の人が新技開発に携わった事でしょう。そうそう”新たな”、”あまり誰もやらない”、”かっこよくてソーシャルでも使える”技なんて無いのです。
この類の技の特徴を書いておきます。
- 女性が痛くなりそうな腕の捻り方向がある
- 女性に急加速を求める
- 知らないと絶対やらない腕上げ部分がある
- 知らないと絶対止まれない方向転換がある
特に男性が憧れる様なモノに多いですね。潔く諦めるしかありません。ソーシャルでは絶対に使わない事。もしくはかっこいいエッセンスだけ拝借した、自分なりのスムーズ・シンプルな技を開発する。多分既存のありふれた技になっちゃうでしょうけどね、、、
ps
正直私が教えているスポットターンすらも無理ぽな場合が多いでしょう。関東系上級者以外はかからない可能性すらある。腕投げ上げも海外なら無理ぽの可能性も!?
それくらい目新しい技は無理ぽが多い≒習得しても無駄な可能性があります。特に中級以上と銘打たれたレッスンになるとかなり危険ですね。殆どは使えない技?! パフォだけで存続出来る技?! 先生が既存の生徒さんを継続してレッスンに来させる為に開発した、目新しくて難しそうな技?!?!?(←この可能性がめっちゃ大!)
技が多彩に憧れるのは分かります。同じ技だけだと相手が退屈しそうですし、何より自分が退屈しちゃいますよね。「あーーーおれ、ずーーっと同じ事ばっかやってるなぁ」
でもそれはおそらく一生解消する事はないでしょう。なぜなら人間の脳はおそらく”癖化”してほぼ無意識下にスイスイ出せる技量は、一度に20くらいが限界だから。(癖化しないで1曲5分、100近くの技を出すのは不可能) 私なんて10あるかないかです(^。^;)
もし相手女性に好意的に取られたいというのが目標なら、技を多彩にする以外の方向をオススメします。最右翼は力抜きと笑顔の練習。次は服装・口臭体臭ケア?! それをクリアしたら曲ハメですね。ぜひご一考を。
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