ではいよいよペアワークを解説していきます。サルサはペア・ダンスの為、ここからが実践練習って感じですね。離島的環境の場合は(https://seis-salsa.com/ifyouareintheisolatedisland/)シャドーでこの通りでやって下さい。
形は単純。男女が向き合って手を取り合います。手の持ち方はどうでもいい(笑) でも最初はどうしても何か定型が欲しいなら男性はが下から手のひらを上で、女性はその上に乗せる”的”にして下さい。(実は上手くなったらこの逆になりますが)
”的”の理由はどっかり乗っからないで欲しいから。触れる程度。男性に如何なる重さも感じさせないのが正解です。つまり女性的には「手を浮かせて触っている」状態。私はこれを「手浮かせタッチ」と呼んでいます。
で、その状態から男女揃ってシャインの時やった足順をやります。それだけ。簡単でしょ?!
注意!! 本番ではやらない
で、ここで注意です。このベーシック、本番のソーシャル(2人でフリーで踊る)ではやりません。大事なのでもう一度書きます。『やりません』
女性の場合はクラブに行き始めたら「確かに上手い人は誰もやらないな」となるでしょうし、男性はこれをやっている内は楽しく踊るには程遠い状態となります。つまり、練習以外ではやらない事。それがベーシックです。
よってこれを根詰めてやる必要ない。シャインの方が10倍意味があるでしょう。以下の事が理解出来たら、そしてまぁまぁ出来る様になったら、直ぐ技練習に入って下さい。そんなモノになります。
前後には殆ど動かない
これはねぇ世間ではまず教えてませんけどね、私は超重要だと思っている。前後の動きは殆どしない方がいいでしょう。なぜなら不必要な場面で歩幅が大きくなる癖がついてしまうからです。
そうすると単純にこれから習う技中の挙動が大きくなる、早い曲についていけない、二人の次の技がこれという意思疎通が出来にくくなる、動きが大きくて疲れる、相手も自分自身も大きな振りに振り回される、、、といい事ありません。
これ、誰かの見本を真似てやると、99%は大きくなります。そして自分が大きくやっている事は自分ではまず感知は出来ません(驚くほど出来ない!) ぜひ注意です。
1と5が極小化できるかどうか
上の項と被りますが、私が教えているスタイル(On1)の場合は特にカウント1と5の歩幅が大きくなりがちです。そしてこれまた上記の通り、自分の歩幅が大きくなっているかどうかは『全く』自覚出ません。
そしてこれねぇ、大きいと男女とも後々かなーり苦労します。技中に曲リズムに間に合わない、グラッとする、真っ直ぐ位置がズレる、、、弊害部分は枚挙に暇がありません(^◇^;)
難しいのは実際の技を習い始めてから「1と5を小さく!」なんて言っても、そうそう簡単には直せない事ですね。だって手や足の動きに意識を集中させているんだもん。その上歩幅?! 気は回らないよね。ここで癖つけれたら最高なんですよ。
女性:歩幅はついていく
後は男女別でもう少し説明。女性の場合は「歩幅は男性についていく」と思って下さい。てか、この時点では全部男性についていく意識でOKです。
コツはちょっとでも慣れて来たら相手の胸元を見てやる事。そして男性との距離を常に一定にするつもりで動いて下さい。自分のステップはなるべく見ない。どうせ技の練習に入ると直ぐに見る余裕はなくなってしまいます。
でも相手との距離を一定に保つ癖がついていると?! ペアワーク中の殆どの場面でそれが必要になります。最初から相当スムーズに出来る様になるでしょう。
男性:歩幅極小
男性は特に最初はガッチガチに歩幅を意識して欲しい。でないとおそらくめっちゃくちゃ大きくなってしまう。特に1と5が小さくしにくいですね。
そして相手女性もそれに釣られて大きくします。やりにくそうになんてしてくれません。このまま癖がついてしまう可能性大。弊害は後々まで、相当ひっぱられる事でしょう。
私のクラスでは「女性にモテたいなら歩幅は小さく」なんて言っています。本当だし(笑)、技の習得も激速になるから。足の動きが大変じゃなくなるので、手の動きに集中しやすくなるのです。
男性:手を振り回さない
これもどうしてもなりますね。ベーシック中に手をぶりぶりに振り回す。女性もそうなる傾向なので組んでいる二人で相乗効果でぶりぶり、、、 そしてそんな癖がついてしまう。
なぜこれがいけないか。男性の場合は非常に微妙な動きで相手の「次の技はこれにするよ」を伝えるから。なのでそうじゃない時にぶりぶりだと、女性はそれが伝えるジェスチャーなのかデフォルトのぶりぶりなのか分からない。
てか機会があったら超上手い男性を見てみて下さい。トップレベルの人はデフォルトでの手の振りはほぼありません。ちょっとの上下も必ず相手に対する意味を持っています。てか、ほぼ止まっている?! 『一切動いていない』に極めて近いです。
ペアワークに入ったら、デフォルトの手の動きはとりあえず『完全に止める』 これで癖をつけて下さい。上達に対する最善手だと思います。
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