サルサ初心者~への解説:男性:技で「かっこいー」は無理だ!

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サルサ初心者~への解説:男性:技で「かっこいー」は無理だ!

「かっこいー」リードに憧れる?!

もしレッスンを初めて3ヶ月~くらいの男性が初めてクラブやイベントに行ったとしましょう。と当然ですがそこには自分よりも上手い男性がいます。

その男性達は自分じゃ到底出来ない複雑、高度、トリッキーなスゴ技を連発しているでしょう。そして相手女性も笑顔でフォローしています。

そして何よりも、その男性達はひょいひょいと周囲の美女を誘いまくり、それがすべからく成功しています。と、確実にこー思いますよね?!

「いーなー、おれもあんな風になりてーな!」

うん。私も思いましたよ。あんたらどんだけイカシてんだぃ?! どんだけかっこいいんだぃ?! どんだけ女にモテてんだぃ?! 嫉妬というよりもはや憧れ?! 見てくれは単なるおっさんなのに、すっごいキラキラしています。

そして思うのですよね?! 「オレもサルサ上手くなれば、あんな風にかっこよくなれるのかなぁ」 気持ち、よーーーくわかりますよ。

で、ここで私はちょっと待ったを掛けたいのです(笑) ホントに彼らはサルサが上手いからかっこいいのか?! 

というわけでこれから初心者では分からない、でもサルサ歴10年オーバーの私だと思う、ソーシャル場で輝いている男性達の真実に迫ってみたいと思います。

なぜかっこいいと思うのか

まず考えましょう。なぜかっこいいと思うのか。「サルサが上手いからだよ。あんだけすご技バンバン出してるんだし。かっこいいに決まってんじゃん!」 うん、私もそう思ったよ。

でももー少しだけ注意深くなってみましょうよ。よーく見ると20秒起きくらい、ほとんど同じ技ばっかでループしてない?! ぶっちゃけ、どんなに上級者男性でも、出している技数なんてのはそれほど多く無いのです。(嘘だと思うならビデオ撮って見てみてね!)

え?! それでもかっこよく見える?! うん。私もそう感じますよ。不思議ですよね。なぜか多彩に色々やっている様に見えるんですよ。

私的そう感じる理由は、おそらく「多彩な事をやってる風に見せている」からだと思います。技数は少ないが、その順番で複雑性を出している。

そしてもっと言える事?! おそらくかっこよく見える最大の理由は、余裕綽々で楽しんでいる風だからじゃないでしょうか。1mmも焦ってない。軽々とやっている感じ。グラッともしない。それがかっこよく見えるのです。

トム・クルーズでもキョドってたらかっこ悪いでしょうね。スクリーンでいつも余裕綽々だからかっこいいのではないでしょうか。

要するに多彩な見せ方と余裕綽々、このあたりを総合して”かっこいい”に見えている可能性が高いでしょうね。

誰がかっこいいと思うのか

そしてもっと気づきにくい事。「そのソーシャル場のかっこいい男性は、メイン誰がかっこいいと思ってる?!」 

というのも、「うわーかっけーなー」と会場脇で指を咥えて見ているのは、得てしてこのページ対象者の様な人。「レッスン3ヶ月~な初心者男性」なんですね。

「うそぉ、ベテランも##さんとか##先生とかかっこいいと思うでしょう?!」

、、、
、、

あまり色々書かない方が良いだろうな(^。^;) でも一つ言える事は、私が初心者の時に憧れた##さんや##先生、今は1/10程しかかっこいいと思いません。

てか私が初心者の時に見た「かっけー」な人の7割くらいは、今見ると「うわーー女性タイヘンそ-」と思っちゃいます。その内の2割は「うわー女性気の毒ぅーーー」?! フォローがタイヘンすぎて、ぶっちゃけ痛そうなんですよね。他の男性もそうだと思う。。。

つまり私の言いたい事。初心者の内だけしかすごい技リードに、殊更感動はしないでしょう。というか”それだけ”では感動しませんと言った方が正確かも。

ま、一旦上記を信じてみて下さいよ(笑)

「かっこいー」と思わせるのは無理?!

そして大前提を先に書いちゃいます。サルサ場の人に「かっこいー」と思わせるの、特にレッスンで磨ける様な技の多彩さや凄さで「かっこいー」と思わせるの、私は概ね無理だと思っています。

その理由を下記に纏めてみたいと思います。

男性サルサ人に「かっこいー」と思わせにくい理由

まずクラブに居る周囲のサルサ男性ってどんな人なのでしょう。95%はキャリア3年以上だよね?! 20人に1人くらいは3年未満の人もいるか、、、最近はこの傾向が更に顕著だと思うのです。

で、つまりその人達が誰か他の男性が踊ってて「かっこいー」と思う事はあるのだろうかという話。うん、無い事ぁ無いでしょう。あるとは思う。

でもそれは少なくともキャリア10年超えくらいの人じゃない?! しかも3年もキャリアがあるとソーシャルで大分いろいろ見てきている。そんじょそこらの事じゃぁそうは思わないのです。

しかもすごい踊り方も何度も見ると慣れてくる。2度目より3度目、4度目とどんどん感動は薄れていく。

で、会場5度目に遭遇すると、せいぜい他人に「上手いですよねあの人」なんて言われた時だけ「あぁ##さんねー。うんーうまいよねー」程度になっちゃいます。

つまり周囲の男性が殊更「かっけー」と思う事って、もぉほとんどの場合無いんですよ。たとえそれがどんなにすごくてもね。

で、レッスン3ヶ月目~の男性に問う。マジで「かっこいー」と思わせるを目指しますか?! 到達できそうですか?! 少なく見積もっても10年以上かかりそうじゃない!?

おそらく命掛けて頑張っても「最近うまくなったなぁ彼」くらいにしか思われないでしょう。

そんなモノなのです。サーカスもたまに見るからすごいので、3年もサーカス団に居たら普通になっちゃうでしょうね。

女性サルサ人に「かっこいー」と思わせにくい理由

女性サルサ人は男性リードの直接の被験者と言えます(笑) で、まず踊っているパートナーをかっこいいと思うかという事になるでしょう。

そこでは次々と技が掛けられる。女性は忙しいですよ。で、例えばやり方が華麗だったり、きらびやかなスタイリングがかかったりしたとします。「かっこいー」と思うでしょうか?!

確かにゼロでは無いかもですけどね(^。^;) でも例えばスゴ技とか、高難易度技だとおそらく正確にフォローするのに、そもそも筋力的にいっぱいいっぱいになります。とてもかっこいーと思うまで気は回らないのでは?! つまり、技でかっこいーと思わせるのは相手女性に対しては矛盾がある話しなのです。

例外はおそらく男性が勝手に一人でやる、スタイリング的動き程度でしょう。女性はその動きに巻き込まれない、ある意味ベーシックしながら傍観出来る時だけでしょう。「あ、かっこいーじゃん!」となるのはね。

つまりもし相手女性にかっこいいと思わせるなら、スゴ技や華麗技、複雑で誰も見たことない様なレア技を磨くべきでは無いのです。相手と手も繋いでいない状態での動き?! Terry Tauliaut さんの曲ハメ的動きくらいじゃないでしょうか。

Terry SalsAlianza & Amely @ Salsa Night ' Péniche Touta '

そしてペア相手じゃない第三者女性で見たときの「かっこいー」の場合。これは男性と全く一緒ですね。3年もすると慣れてしまい、どんなに凄くても「あーそれねー」程度でしょう。

てか女性はフォローなので「見たことのない変わった」とか「大きく素早く動く必要のある」技はそもそも好印象を持ちにくいと思う。てかその逆が多いでしょうね。困惑とか?!

「うわ、たいへんそー」くらいで済んだらまだマシで、「誘われない様に遠ざかっておこう」なんてまで思われるかも。これ、男性からしたら絶対に避けたい状況です。

なのでこれまた、女性にかっこいいと思わせるのは概ね無意味。あるいはマイナス。特に技を磨いてそう思わせる努力はしないほうが良いくらいかも知れません。

女性負担に関係ないトコロを磨け!

ではサルサ人概ねに技で「かっこいい」と思わせるのがほぼほぼ不可能だったとしましょう。と男性は何を磨けばある程度の「かっこいい」が得られるしょうか。

私は以下が有効だと思います。

技系の複雑化

スゴ技、華麗技はおそらく意味が無いと思います。せいぜい上手く出来て相手&見学女性に嫌われる程度でしょう(笑) それよりも今見てうまそうに感じる男性のやり方、技系順序の複雑化が良いと思います。

例えばライトターン系を3連続でやったとしましょう。それが如何に凄くても、私は複雑に見えないと思う。例えばダブルターン、逆ターン、トリプルターンとか?! パフォでは偶に見ますが、「おー女性すげー回れるなー」程度じゃない!? 単調だよね。

で、それよりも複雑に見えるのはおそらくライトターン系→クロスボディ系→バックストップとか?! 同じ動き系統の技を少なくとも2連続以上続けない事にあると思う。

(全く同じ技の2連続とか、もはや論外じゃありませんかね?! よくやっているオジサン見るけど(^。^;))

なので練習としてはレッスンのルーティンが出来るというのじゃなく、違う技系繋ぎで1曲踊れる様にする事だと思います。レッスンでは違う技系のネタを仕入れるために受ける”だけ”?! これが現在上手そうに見える男性を、最もシミュレーションしていると思います。

「余裕の態度」

私、これすっげー大事だと思うんですよね。「上手そうに見える男性」はすべからく余裕綽々な態度で踊っています。それを真似るのです。

それにはどうするか。少なくともスゴ技なんてやらない!(笑) そしてじゃぁライトターン系、クロスボディ系、バックストップ系、その他幾つかの技を混ぜた「違う技系でつなぎ合わせ1曲踊り切る」を徹底的に練習するのです。

私はシャドーをオススメします。シャドーの説明を読む この練習法なら場所を選ばず相手女性もいらず、自分でコツコツ鍛えられます。何も考えずとも自然に体が動くくらいに、徹底的に体に叩き込むのです。

で、最後の仕上げにそのシャドーを「笑顔」でやるようにするのです。え?! 恥ずかしい?! 大丈夫。だれも見ていない所でやればいい。そうすれば本番でもその笑顔の1/5くらいは出来る様になるでしょう。

とどうなるか。憧れの上手い男性の様に、余裕綽々に見える微笑を湛えながら踊れる様になるのです。あなたもかっこいいサルサダンサーの仲間入り。間違いありません(笑)

(余談:これ、ペア女性にも好感度という副作用があります。ぜひやってみて欲しい(笑))

曲ハメ

これは最終手段ですが、もし出来たら辛口サルサ人達の中でも唯一「かっこいい」と思わせられる可能性あります。再びTerryさんの動画見て下さい。

Terry SalsAlianza & Rita – social dancing @ IX Son Latinos Festival Gijon

で、もしこれがかっこいいと思った場合、あなたもやってみれるかどうかチャレンジするのです。スゴ技なんかアホらしく思うくらい、こっちの方が皆の尊敬を集められる、、、気がします。だってやれる人ほとんど居ないからね。

私はぶっちゃけソーシャルのほとんどの時間これを狙っています。とてもTerryさんの様には行きませんが、それでもある程度「をおーーー」と思っていただけている模様。相手女性も、周囲の人も含めてね。

うん、難しいね。私も曲を知らないと30%くらいしか出来ない。でも全然不可能かというとそうでもないです。メロディーの先読み力を磨けば、初めて聞く曲でもまぁまぁハメられます。

男性の皆様も一緒に磨いてみませんか?! これまた副作用で自分も楽しくなるという効果があります。オススメ!

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