サルサ初心者~への解説:男性:シンプルなモノを持ち技にする

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サルサ初心者~への解説:男性:シンプルなモノを持ち技にする

『技が多彩』は幻想だ!

レッスンを初めて半年。だんだん慣れてきた。クラブにも1~2回行った。「あーなれば楽しくなれそうだな」という理想像のも掴めてきた?! そんな時期、おそらく男性は10中8,9こう思うでしょう。

「持ち技が沢山あればなーー」

曰く、そうすれば技切れで「次何をしようか」と焦る必要が無くなる、女性を退屈させずに済む。そしてなにより女性や周囲の人に尊敬される様になるだろう。。。

で、申し上げます。「ざんねーーーーーん!! そんな風にはなりましぇーん(笑)」 なぜなら「技が多彩」にはなれないし、仮になっても周囲から尊敬はされないから!

「うそだ! ##先生とか##さんとか、###さんもスイスイと技だしててかっこいいよ! ボクもそーゆー風になりたいんだ!!」

うん。##先生かっけーよね(笑) でもよぉっっっっっっっく観察してみて下さい。ベース技種はせいぜい多くて10くらいじゃね!? そこにちょくちょくレア技を差し込んでいるだけなんじゃ?!

ぶっちゃけましょう。私はおそらく人間の脳のキャパとして、1曲で出てくる技のMAXはベース10+レア5程度だと思う。なぜなら男性は8割癖で踊っているから。

考えてみて下さい。単純計算1曲5分だと技を出す機会は100回くらいあるのです。その100をいちいち「次はこれだそう、次はあれだそう」なんて考えられます?! どうしても大部分は無意識、癖でやる事になるのです。

私なんてベース8、レア4くらいでやってるでしょうね。自分の癖に流行り廃りがあるので、レア部分はちょいちょい入れ替わったりしますけど。

要するに女性を退屈させなかったり周囲から「かっけーーー」と思われるのは、実は技の多彩さでは無いのです。もっと違う、何か別の要因なんですね。

なので言いたい事。レッスン半年くらいの男性が渇望しがちな『技の多彩さ』なんて目指すな。達成出来ない、かつ求める効果も得られない努力だから。

『かっこいい技はモテる』は幻想だ!!

で、もう一個幻想を打ち砕きます。「かっこいい技をやったら相手女性がすごーーーい!って思ってくれる」はありません。

「え?! なんで!? ##さんはかっこいい技が出来るから皆が上手いって言ってんでしょ?! だから誘った女性は100%受けるんでしょ?!?! だから踊り終わりに笑顔+尊敬の眼差しで「ありがとうございました」って言われるんでしょ?!?!?」

うん。私もそー思ったよ。でもこれまたよぉっっっっっっっっっく観察してみて。『だいたい同じ人と踊ってない?!』

そしてもっというと『初めて踊るっぽい女性は笑顔+尊敬の眼差しより”困って”ない!? 』

「そりゃ下手な女性は##さんの高度な技が受けられないんだよ。困るのは当たり前さ!」 うん。そんな見方も出来るでしょう。

でももっというと笑顔+尊敬の眼差し女性(笑)は「そのかっこいい技に慣れている」 更に意地悪く書くと「##さんが習った時期に流行っていた技で、同年代女性だとレッスンで習った&フォローの仕方を知っている」だったりして。

ここで男性諸君に申し上げる。女性はおそらく初見技は、よっぽど似た動きの技を知っているかシンプルで無い限りフォロー出来ない。つまり「知っているから出来る」&「知らなきゃ出来ない」

嘘だと思うならお母さん(←サルサを知らないのが条件!)をライトターンさせてみて下さい。どんなにリードが正確でも出来ないでしょう?! もちろんやり方を説明し、何度かやれば出来ますけどね。

だから?!、超絶技巧な男性は概ね知り合い女性としか踊らないのです。技がかからないから。かっこよく出来ないからです。(踊”れ”ないとさえ言えるかも、、、)

要するに言いたい事。「かっこいい技」はどんなにかっこよくても、巷にあふれているか酷似した技が一般化されてない限り女性は「困ります」 そんな技ばっかの人はモテません。

技種よりも順番と組み合わせで複雑化

で、じゃぁ持ち技を多くするのもかっこいい技も無いとして、それでもモテてる男性は何をしているのか。周囲から「あの人は上手い」と言われ、誘われると喜ぶ女性が多い男性、、、何が違うと思いますか?!

そりゃまぁ色々な要素がありますよ(笑) でも技の種類に関して言うと、おそらく組み合わせで複雑化させているでしょう。目線の固定/変化、立ち位置の固定/変化、その辺りを交互に組み合わせて常に変動、複雑な印象をもたせるのです。

そもそも技1つなんてどんなにかっこよかろうと所要時間8~12秒。そんなのに頼って5分(300秒)を退屈させない様にするなんて無理ゲーです。

「誰とでも踊れる技セット」を持つべきだ

男性は持ち技はMAX15くらいだったとしましょう。ほぼ癖で出します。意識して出す出さないを変えられるのはその内の2割程度。癖でオートマチック的に技をやりながら、レア技の2割を出す感じ。

となるとこんな事も言えるでしょう。もし自分の持ち技セットが概ね上級者女性(同じレッスンで修行した者同士?!)しか出来ない場合、その他&初心者女性と踊ると高確率で「困らせる」事になります。

と古いサルサ仲間は変わらず踊ってくれる一方、初めて顔を合わせる女性はだんだん敬遠してくる。誘っても困った顔をする。悪くすると断られる?! そんな事になってしまうでしょう。

そこでもしあなたが「下手な女となんて踊らねーよ」というのなら技セットの全体難易度なんてどうこう考えなくていい。知っている女性とだけ踊って下さい。

でもサルサ仲間は通常どんどん抜けていきます。家庭の事情、転勤、引っ越し、健康を損ねる、、、ずっと一緒にいられるなんて非常に稀。

となると一緒に踊ってくれる女性を確保し続ける、新しい女性をリピーターにする努力は、サルサ男性にとって永くサルサを楽しむのに必須事項となります。

実際現在の超絶技巧男性/インストラクターは殆どソーシャル踊りませんね。これは踊れる女性が居なくなっちゃったというのも原因としてあるでしょう。技セットが難しすぎるが故の悲劇です。

じゃぁそうならない有利な持ち技セットは何か?!。8割はシンプル、フォローがカンタン、低難易度技となるでしょう。

私は末永くサルサを楽しむ事を鑑みた場合、自分の持ち技はなるべくシンプル、誰でもフォロー出来るような広く一般に使われているモノにするべきだと思います。

というかそれ以外が自然に癖に入り込むのを阻止する必要さえあると思っています。初見フォローが無理そうな高難易度技は努めてやらない、練習しないなんて必要もあるかと思っています。

ありがちなアドバンス・レベル・レッスンを有効化するには

そして最後レッスン1年くらいの男性に”落とし穴”がある事を書いておきます。そのくらいだとレッスンは慣れてきて、例えば”初中級”とかのレベルに出る事もあるでしょう。

でもそこで紹介される技は、私見には”困らせる系”が多いなぁと思います。初見女性には概ね無理ゲー?! 正確にフォローは難しいだろうという類のもの、、、

で、そんなレッスンに出て、それでもそのレッスンで習った事を有効に利用する方法はあります。

1.細切れにしてシンプルな部分を取り出す

特にアドバンス・レベルとなると、おそらく殆どのレッスンが「毎回違う技が含まれたルーティンを紹介され、時間内に出来る様頑張る」形態だと思います。それをそのままソーシャルでやると殆ど困らせる系?!

でも8カウントくらいの細切れにすると、その一つ一つには「別にフォロー難しくないでしょ」の部分もあるものです。それを取り出す。

もしくはもっとオススメな部分は技と技の繋ぎですね。そもそもかっこいい部分って技そのものより繋ぎが多くない?! そこを取り出すのです。

2.持ち技セットの”流れ”に入れられるか検討

で、取り出した部分が自分の技セット連続の中に取り入れられるか考えます。例えば「クロスボディの直後なら入るな」、「バックストップからクロスボディに移行する部分で入れられるな」です。

多分シャドーで多めにやってみると良いと思います。そこで入れられそうなら実際に女性と踊ってみましょう。多分入る。試してみて下さい。


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  2. […] については過去さんざん書いたのでそこには触れません。https://seis-salsa.com/salsa-explanation-advanced-lesson_simpleisthebest/1544/ […]

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