”サルサが踊れる”は偉くない
最初に断っておきます。”サルサが上手い”は、別段『偉い』訳ではありません。それはサルサ会場でも同じ事。尊敬されるべきや否やは、すべてその人の人間性に基くべきものです。
「えっとー、、、初心者なんですって言う事と何の関係があるの?!」 うん。ちょっとある。なぜならサルサを習い始めた初心者は、どうしても踊れている(様に見える)先輩を”偉い人”と思ってしまうから。「初心者なんです」宣言以前にそもそも一緒に踊るのは迷惑、やってはいけない事だと考えてしまうかもだからです。
でも例えば逆を考えてみて下さい。今日始めてレッスンに来た人が居たとします。その人がレッスン終わりのソーシャルタイムに「踊って下さい!」と言ってきた。あなたは迷惑ですか?! 失礼だと思いますか?!
つまりたかだかサルサが出来る程度で「誘う・誘いを受けるのは相手に迷惑」なんて事はありません。そこまで”偉い人”、この世に存在しないのです。誰でも誘っていいし、誘われたら受けていい。当然の事だと考えて欲しい。
初心者を表明するメリット:相手が心積もり出来る
で、踊る直前に「初心者なんです」という事のメリットを紹介します。それは相手に心積もりが出来るからです。
心積もり1:「そっかーじゃぁそれでも楽しんでもらえる様にがんばらなきゃー」
え?! サルサの先輩ってそんないい人ばっかり?! うん、まぁ全員が全員じゃないけどね(^。^;) でもこう考える人、少なくとも私の周囲にはいっぱい居る。少なくないんじゃないかなぁ。
例えば男性なら優しいリードを心がけるとか。いつもやっているちょい複雑技は、なるべくやらない様に気を使ったりするでしょうね。(実際それは男性にとって非常に難しい事なんですけどね。このあたり、いつか解説したいと思います)
で女性なら概ね「せめて笑顔は見せ続けて行かなきゃ!」なんても思う?! 未完成で難解なリードも相手の意図通りに、いつも以上に頑張って動いてあげないといけないな、とかね。
心積もり2:「この人下手かもだけど精一杯誠実に、やる気を出して踊ってくれるんだろうな」
もし踊る直前気まずそうに「初心者なんですけどぉホントにいいですかぁ?!」なんて苦笑いしたら?! 言われた上級者側はおそらく少々こちらに甘えてくる宣言というか、投げやりですぐにちゃんとやり切るのを諦める様な振る舞いをするかもなぁと思ってしまいます。まぁ普通に踊りたくないですよね。
逆に「初心者なんですけどお願いしますっ!」と歯切れよく言われたら?! 下手かもだけど精一杯頑張って、その人の全力で取り組んでくれると思えるでしょう。上級者もその後の取り組み方、大分変わるはずです。間違いない。
「初心者なんですがぁおねがいしま~す」と言う
で、じゃぁ初心者である事の表明はどう言えばいいか。私は上記が一番理想だと思います。「初心者なんですがぁおねがいしま~す」
男性注意事項
いけないのは特に男性に多い、妙に卑屈ぶる事です。「それでもいいですか?」と続けるのは最悪。なぜなら相手の上級者女性は密かに「踊るからには同じ立場なのに甘ったれるな。キモいヤツめ」と思います。
おそらくこの男性は「いいよ」と言われ、その後どう下手でも「そっちがいいって言ったんだから楽しくなくても俺の責任じゃない」なんて予防線を引きたいのでしょう。でもそれは「キモい」。意味の無い責任転嫁。
女性注意事項
女性は上級者男性相手に気が引けるのは分るものの、元気に言って誘われて欲しいです。『精一杯頑張って二人が楽しくなるために努力します』を表現して下さい。
正直やる気さえ見せてくれれば、上級者男性は初心者女性は好きな部類です。全員だったら困りますが(^。^;)半分くらいならOKな人も多いんじゃないかな?! 意気に感じ、自分の腕と誇りに掛けて楽しませようとするでしょう。
逆に困るのはやる気が無い相手女性。これはねぇどんな上級者でも楽しく踊れませんね。ムスッとした顔でつまらなそう踊られるのが一番嫌です。「私はそうはなりませんよ!」を表明してくれるだけでかなり安心。声の張りや表情で、それを表現してみて下さい。
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