「間違える」のは悪い事じゃない?!
レッスンしかやった事無い内は踊っている最中間違えるのは悪い事だと考えるでしょう。確かにいい事である時は多くない(いい事の時もあるよ!) でも基本避けるべき事かというと私はちょっとそうは思わない。
なぜならまず「間違えないで踊る」は不可能だから。例えば私、キャリア15年ソーシャル歴12年で、気心の知れた奥さんと踊ったとする。まぁ1曲10回は間違えるでしょうね。意思疎通の食い違いって感じで。相手が居るペアダンス、サルサなんてそんなもんです。
もっと言うと「間違えない」は不自然でしょうね。無理して間違えないようにする≒相手の都合は無視せざるをえないという側面すらあります。文法的には完璧だけど何言いたいかわからない。「文法テスト合格だけを目指している会話だな」的になります。踊ってて気持ち悪いとさえ言える?!
で例えば踊る前に「初心者ですがよろしくおねがいしまーす」なんて言われたとする。殆どのベテラン・サルサ人はその人にノーミスなんて求めません。つまり初心者的ミスなんて何も思わないものなのです。
よって「間違わない様にしなきゃ」の緊張と気張りは、殆どの場合無駄な気遣いとなるのです。
笑顔=初心者が「踊って良かった」と思わせられる
では初心者がサルサで楽しい時間を作る為、相手に提供出来る事は何でしょう。それが”笑顔”です。こればっかりは上級者も初心者も関係ありません。みんな平等に、同等に提供出来る価値のある行為です。
「笑顔がぁ?! それより上手く踊った方が喜ぶでしょ?!」 ほほぉそう思う?!(笑) では逆の立場で考えてみましょう。もしあなたがサルサのベテランだったらの話です:
楽しそうにしてくれる
誘った時/誘われた時に相手が笑顔で言ってきます。「すみません、初心者なんですがよろしくおねがいしますっ!」 で、その後確かに所々引っかかるけどなんとか付いてきてくれる/頑張ってくれる(し、痛いとかも無し)。間違いはするけど終始明るい雰囲気をKeep。楽しそうにしてくれる。
逆に踊っている最中真剣・真顔で眉間にシワを寄せる。間違う度に「あーすみません、もぉ全然だめだなぁまたこんなやって」と自分で自分に勝手にダメ出し?! もしくは無言でどんどん表情が暗くなってくる、、、
さて、どっちが次も踊りたいですか?! どっちがこれからサルサ仲間として末永く一緒に楽しんで行けそう?! 答えは明白ですね(笑) これを実践し、積み重ねていくのです。
「一緒に踊れて嬉しかった」の意思表示
頑張って笑顔をKeepしながら踊った初心者。たしかにちょっと踊りづらかったとしましょう。でも曲終わりに「ありがとうございました。楽しかったです。また踊って下さい!」と言われたらどう思いますか?!
逆に真剣な顔で眉間にシワをよせながら踊った相手が曲終わり、下を向きつつ蚊の泣くような声で「、、、りがとございま、、、」 で、ろくすっぽこちらを見ないで立ち去っていったら?!
もちろん相手のベテランさんも理解はしますよ。どう見ても初心者、初めての場所、初めての踊り、戸惑い、出来なかった申し訳無さ、人見知りってのもあるでしょう。「緊張しているんだろうな」と察する事は可能です。
でももう一度踊ろうとは思わなくない?! 誘われてもどうしようかな、断っちゃおうかな or 男性なら誘うのはやめとこかな。嫌がっている感じだったしな、、、となりますよね?!
ぜひ踊り終わりの「嬉しかった」の意思表示、しっかりきっちり言葉に出してして下さい。今後のサルサ人生を有利にしたいならね。
女性:笑顔の効用
女性の場合、サルサでの笑顔の効用は男性とは大分意味合いが違います。誤解を恐れずに書くと”義務”?! なぜなら男性は潜在意識的、それを引き出す為に努力している向きがあるから
「そんなバカな! こっちが笑顔になるかどうかなんて全然気にしてないでしょ!?」と思う?! そんなあなたはオトコを知らない(笑) 男性はねぇ生物として女性を楽しま(笑顔にさ)せられないといけないと思っています。てか出来なかったら”失格”だとすら思ってます。本能的にね。(で、それが出来ないとオトコは焦り、落ち込み、怒り、偏屈になる(笑))
なので初心者女性にオススメ。踊る最中その相手ベテラン男性に向かってめいっぱい楽しそうにして下さい。演技でいい。笑顔を向け、楽しんでいる様体現するのです。そして男性の潜在意識から来る努力に報いる。「オレ、この女性を楽しませる事が出来たな」と思わせるのです。
特に女性は多くの”上手い男性”に誘われるのがサルサを楽しむ鉄板の方法です。努力に報いてくれる女性のイメージを獲得すれば、今後のサルサ人生において圧倒的に有利になるでしょう。
男性:笑顔の効用
特に男性は初心者の時は相手に提供出来る事は少ないです。技はぎこちなく、少なく、そしてそれほど順繰りにどんどん出せるわけでもない。
あまつさえ頭が真っ白、次に何しようか詰まっている時は「提供するなんて場合じゃない、もぉサルサなんて踊るもんか!」とさえ思ってしまうでしょう。わかりますよ。私もそうだった(笑)
でもその中でもです。ぜひ笑顔をKeepして欲しい。なぜなら相手女性はあなたが焦ったり間違ったりする事自体は、それほどネガティブに感じないからです。それよりも気まずい雰囲気だけは醸し出さないで欲しい。なんとか楽しいムードで居て欲しい、、、
もし女性が初心者相手に冷たい態度や視線になった時は、その7割はそこから付随する「真っ青&真剣な緊張顔」と、そこから付随する「力が入った乱暴なリード」が原因です。(2割はその女性がそもそも人見知り、緊張で冷たい表情になってしまっているだけ)
それを壊せる可能性?! ゆとりがある様に見える”笑顔”なのです。
チャラく見えてもいい、笑顔を死守して下さい。冷や汗混じりの真剣な顔よりも、ずっとずっと雰囲気は良くなります。そもそも笑顔ならすぐ出来る。どんな上級者にも五分に渡り合える。ぜひそこで価値のあるオトコになるべく、勝負を仕掛けるのです。
格言:サルサのゴールは楽しい時間を共有する事(笑) それ以上でも以下でもない。ぜひ笑顔をチャレンジして下さい。
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