■基本女性は知らない動きはリードにかかわらず出来ない
昨日色々見てて思った事。センシュアル・バチャータって男性が嫌われやすいダンスじゃなかろうか。これが今回の問題提起ね。
なぜなら知らない女性には絶対的に狙った動きはさせられないから。それはイコール、それでもそれをさせようと躍起になる男性が増える。そしてお決まりの法則ですね、痛くさせる。そして嫌われる。
せめてもの救いなのは”知らない女性”は、「本当は何か特定の動きをして欲しかったんだろうな。知らなかった私がいけないんだろうな」と勘違いしてくれる可能性が残されている事です。だから殊更痛くしてくる男性もサルサみたいに嫌われるのと直結しにくい可能性がある。
■なぜセンシュアル・バチャータが殊更危険なのかの要素
でもいずれ”痛いことをする男性”、およびそれほど痛くないまでも”訳の分からん事を仕掛け続ける男性”は嫌われますよね。そして誘っても理られる様になりやすい。これは由々しき事です。
で、私は考えるわけ。なぜこの様な事になってしまうのか。独断と偏見でそこに至る要素を書きます。かなりいろいろな要素が混ざりあって、この現象が起きてしまう気がします。
- ソーシャル会場にいる女性はほとんどの場合サルサを踊れる
- バチャータもセンシュアルを習わなくとも基本は出来る
- でもセンシュアルの動きを仕掛けられると全くで出来ない
- 男性は「もっと訴えかける様にリードすれば習った様に女性を動かせるだろう」と勘違いする
- サルサではその女性としっかり踊っているて遠慮が薄くなっている
- 男性が力を込めてリードしはじめる
- でも大抵上手く行かない。男性更に力を入れる
- それでも上手くいかない。ちょっとフラストを感じる
- 「これはダメか。でもこれはいける?!」と考え始める
- 夢中になって他のセンシュアル振り付けもどんどん試していく
- どんどん痛く&相手に通じない状態を重ねていく
■力を入れれば「惜しい」所まで出来ちゃうのがヤバい所
私はセンシュアル・バチャータの動き、他のダンスとはかなり切り離して考えるべきだと思っています。サルサとじゃないよ。バチャータともです。おそらくリンディーホップとサルサくらい違うと思うべき。
なぜなら「知らないと女性はおそらく全く受けられない」から。いくら力を入れても「そうはならない」 男性はペアダンスにおいて、女性にめちゃくちゃ沢山「やってもらっている」事を理解すべきです。そう、センシュアル・バチャータはあるいはサルサ以上に、女性にやってもらっている所が大きいのです。
難しいのは力を入れるとバチャータが出来る女性は「惜しい所」までは出来てしまう事。なので「あとちょい、もっと力を入れれば習った様に出来るのでは!?」と勘違いしちゃう。これが女性の痛み and/or 困惑を助長させる。サルサ・ソーシャル会場での危険性非常に高いです。
■先生も「女性が知らないならやるな」と言うべきなのでは?!
そしてこれ、先生にもこれを助長させる一因があるのではと思う。なぜならセンシュアル技において「こうやって女性の動きを作る」なんて教えがちだから。
冷静に考えれば絶対違うよね。暗黙の了解的動きのセットが十分に入って、それを土台にしているから「女性の動きを作る振り付け」が成立するんだよね。そこをサルサが出来る、バチャータが出来るってだけで「ある」としてしまう。センシュアル特有の動きが入ってる前提を大きくすっ飛ばして「こうやって女性をどうこうしろ」と教えてしまうのです。
私は先生には「基本普通のバチャータと全く違う知識が必要な踊り方と思って下さい。習わないと女性は絶対に出来ません。男性はそのつもりで、習ってないかもしれない女性にはあまり仕掛けない事。やると困惑を産ませ、最終的には嫌われるだけになります」くらい言って欲しい。
それでも仕掛ける男性は後を絶たないでしょうけどね。なぜなら男性は基本自分のやりたい事しか眼中に無いから。臆病な男性だけこの呪縛から逃れられますが、サルサで関係性が良好だとその遠慮力も弱まってしまう。。。
だからセンシュアル・バチャータは、殊更男性には危険だと思います。そんな話(^。^;)
◆この記事に関連のイベント・アフターレポート:
https://seis-salsa.com/20221124_afterreport_shinjukufiesta/2565/
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