新シリーズ第一回目。となるとどうしてもこれに触れないと行けないでしょう。「曲カウントに合わない」
このテーマ取り上げるの、私実は不本意です。なぜなら「私のレッスン来たら矯正出来るよ」とは、はっきりとは言えないから(^。^;) このブログは未経験者/初心者集客のためにやってるのでね(笑)
でも突撃します。このテーマ、超重要。やっていきます。
■曲カウントに合わない、は隠れた”致命的”要素
「曲カウントに合わせられない」の影響は、サルサ歴5年程度の人にはこう現れます。
女性:
インスト級に上手い人にはほとんど誘われない
(8割は自分で行って踊ってもらっている)
男性:
会場来て1回目は大抵踊ってもらえるけど、(会場に人が居なくて等でも)2回目を誘うと断られる率が高い
もちろん他の理由も十分に考えられます。でもまぁ「曲カウントに合わない」かな。顕在的にも潜在的にもね。なぜならカウントに合わせられる人(ソーシャル上級者/嗜好者)は、カウントが合わない相手と踊るのがかなり苦痛だからです。
余談:私の女性知人が言っていました。「下手なのも痛いのも強引なのも大変なのも、なんだったら臭いのも耐えられる。楽しく踊る事も出来る。でもカウントに合わないのだけは難しい。。。」
おそらくインスト級ソーシャル嗜好男性も同じでしょうね。「(楽しくなるのに)それだけは難しい。。。」 自ら誘う事は無くなってしまうのです。
■”カウント合わない人”排出メカニズム
以下私感100%で書きます。こうなる原因はおそらくレッスンでカウント合わせは全く練習しないからだと思います。
「初めてサルサ・レッスン行ったら一人で会場隅、1時間ひたすらベーシック踏まされて終わった」
こんな怒りのエピソードがよく聞かれますが、その先生的にはこれが「カウント合わせの練習」 カウント合わせが無理ならペアワークは無理、、、うん、わからんでもない。でも生徒はたまんないですよね(^。^;) それも分かる。
ま、要するにそーゆーレッスンする先生は長い目でみると生徒さんが集まらず淘汰される可能性が高い。世間でカウント合わせのレッスンがほとんど成されない、その最大の理由がこれでしょう。
プラス私の経験則から言うと、サルサ未経験者の内の約半分は、カウント合わせのステップが出来ません。ピュアに才能?! で、その上に「手がどうだ、足がどうだ」が始まっちゃう。そればかりに注目し、カウントは合わないけど「技は上手い」人が出来てくる。
これがカウント合わせが困難な人が排出されるメカニズムだと思います。
■解決法:分からない(^。^;)
解決法。冒頭にも書きました。「よく分からない」です(^。^;) もっというと「私がそれに特化して教える事で克服させた人が居ない」 レッスン受けている間でなんとなく掴んだ人は沢山居ますけどね。
目下絶賛研究中です。もし8割くらいの「カウント合わせが出来ない人」を克服させる練習法を編み出したら?! 私はおそらく”世界一の初心者専門インストラクター”になれるでしょう(笑) 努力していきたいと思っています。
1つだけはっきりした事を書くと、「曲を良くきいて!」というアドバイスはおそらくほとんどの場合機能しません。なぜなら本人は曲は聞いているつもりだから。
おそらくスピーカーから発せられる音集合(ハーモニー)のどれが合わせるべき”カウント”なのかとか、体の動きをその刻まれたカウントに合わせるという体感が、よく認識出来ていないのだと思うのです。
それだけの話だと思うのです。
■カウントを捉える事は出来ている?!
「曲のカウントなんて良く聴けば誰でも分かるでしょ?! 聞くのが足りないんだよ!」
私はそう認識するのはちょっと危ないかと思っています。なぜならあらゆる”認識している”は、実は人間は認識出来ていない事がよくあるから。
◆【読解力】社会人1万人以上見て分かった”文章読めない”人の特徴
ちょい気分が悪くなる話ですが注目したい所。それは:
「音読すると副詞・接続詞を抜く・変える」
「難解な漢字を飛ばす・造語する」
これを「こいつらは頭が悪いから」とするのなら軽率だと思う。事象を変えれば誰にでも起こりうるのではないでしょうか。車の運転で注意しているつもり、会話で他人を傷つけてないつもり、振る舞いでマナーを守っているつもり、、、
で「音楽を聞いている」もリズムはどれなのか、捉えていない聞き方をしているかも知れない。それも少なくない確率で?!
■カウントは打楽器が奏でて”いない”?!
「曲リズムなんて打楽器(コンガ?!)に決まってるだろう?! そこを聴けばいいんだよ!」
以前こんな事を言う人がいましたがごめん、私はこーゆーのが一番危ないと思う。なぜならソロ・ピアノ曲、リズムありませんか?! 打楽器が無くてもリズムはあるでしょ!?
もっと言うと打楽器はサルサでステップ刻むべき「1,2,3,4,5,6,7,8」のすべてで音を出している事は無い(と思う) 分かる人だけ分かってもらえばいいけどかなりの頻度で「シンコペーション」部分で音を出している。もっというとカウント丁度はわざと叩いてない事も多い。
「サルサはクラーベに合わせるんでしょ」という人は、私はリズムを捉えてないのではと勘ぐってしまうくらいです。
ちょっと専門的なのでこれも分かる人だけ読んでいただければ。2-3のクラーベはカウント6.5で打っている。(3-2なら2.5) 揚げ足取るみたいに言うとね。もっと痛烈に書くと:
こんな事言う人って”ラテン通っぽくてかっこいい”から言ってない?!
■カウントの正体
つまり私はこう思う。カウントとは曲全体で奏でられている音のハーモニーを総合的に判断し、ダンスとしてステップするなら:
「1,2,3,4,5,6,7,8」
をなんとなく認識しているのでは無いだろうか。そしてその認識にほとんどの人が同意出来る。そんな落とし所があるのでは無いだろうか。(そしてそれを元に楽譜を書く、的)
それが「カウント」の正体なのでは無いだろうか。
”カウント”が極めて取りづらい曲の体感:
◆Suite No. 1 in A Major, HWV 426: I. Prelude (Remastered)
おそらくこの曲で”カウント”を手拍子出来る人は居ないでしょうね(笑) それくらいカウントというのは「なんとなく」なものだと思います。
■私の解決案=実施出来ない!?
今のところの私の考える解決法。極めてゆっくり曲&簡単技しばりで、カウント合わせだけを意識して踊るとかどうでしょう。
簡単技の理由は、男女ともカウント以外の事を考えなくてもいいから。カウント合わせだけに集中する。女性ならその技のフォローの形はカンペキ、男性なら技のランダム&数珠つなぎ(ベーシックを挟まないで1曲分技を出し続ける)が出来るのが条件になりますけどね。
人間は物事を8回連続でやると癖になるんだそうです。シナプスが繋がる?! なのでそれに則ると8曲連続でこれを踊ればカウント取れるようになる?! 可能性はあると思います。これを3週連続とかでやれば多分カウント外しは克服可能か、、、そんな風に目論んでいます。
ただ生徒さんは飽きるね(笑) ガチでこれをレッスンでやったら次はその人来ないかも(^。^;)
ここがインストラクターのジレンマになり
ますね(笑)
ps.多分誰でもカウントは取れる様になる
「そこはぼーっとしてた」
カウントが外れていた男性生徒さんに「外れてるよ、合わせてね」といってやり始めたらカンペキに合わせてきました。そこで「なんで最初は出来なかったの?!」と聞いた時の答えがこれ。
要するにコンセプトとしては理解が難しい人もいそうな「総合的になんとなく」なカウントも、それだけに集中すれば合わせられる人は限りなく多そうんだなぁと。
で、多分ほとんどの人はだんだん:
女性:「この技のフォローってこうだっけ」
男性:「あの技やってみよう」
なんて考えていってカウントから外れていく。
癖になればカウント合わせはオートマチック的になります。おそらく失音楽症とかでない限りは、ほぼ誰でもズレなくさせられるのでは?!
そんな事も思っています。
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