■皆が言う”上手い”は同性目線のもの?!
サルサで”上手い”ってなんでしょうね。レッスンとかではこの言葉よく聞きますが。
「上手くなりたいんだよね」
「もう少し上手くなれたらなぁ」
「あの人上手いね!」
「キミすっごい上手いじゃん!」
で、これをちょっと掘り下げてみましょう。
・男性→男性の上手い
自分には出来ない複雑技が出来る。技コンビネーションが咬ませられる。止めどなく難易度高い技が出し続けられる。
・女性→女性の上手い
踊っている見た目がキレイ・カッコいい。複雑技も軽々フォロー出来ている。
特徴はこの辺り、サルサ・レッスンの宣伝売り口上によく言及されるものです。「クラブでもキレイに余裕でフォロー出来る様に」「踊っている相手がアッと驚く様な技をご紹介」 レッスンを受けにいく人も、アドバンスくらいのレベルになるとこの辺りが得られると思っていくのでしょう。
■ダンス・パートナー(異性)が感じる”上手い”は違う
でも例えばこれをペアダンスの本番、一緒に踊った異性からの目線で言うとどうなるでしょう。
・女性→男性の上手い
自分がフォロー出来る事をフォローしやすく出してくる。プラス、フォローに影響させない曲ハメをしてくる?!
・男性→女性の上手い
カウント前のめりにならない(カウント5まで待てる、の意) スムーズな挙動。フォローテンションが軽い。プラス、リードの影響させないカッコいい/かわいいスタイリングを入れてくる?!
これらはレッスンで取り上げるテーマになっているだろうか。私は少しく微妙な気もする。ソーシャルを踊る女性インストはやもすると言及するかも知れない。でもそんな人少ないし、それ以外を教えるので手いっぱいだよね。ほとんど言及されないのが普通な気がします。
つまりソーシャル・サルサ遊びにおいて「上手い」と思われる技術に関しては、私はあまり教わる場も磨く場も無いのでは無いかと思うのです。
■異性上手いは習いにくい
もちろんですが私のレッスンでも、後者の”異性が思う上手い”を磨けるわけではありません。なるべく取り入れようと苦心していますが、なかなかそうは出来ませんね。
なぜなら半分は地味だから(笑) 本気でこれに取り組もうと思ったらずっとシャイン練習とか、シンプル技をひたすら繰り返してスムーズさを目指す。まぁ生徒さん飽きますよね。「これやってて上手くなるんだろうか」で辞めてっちゃう。
またもう半分は高度過ぎる?! 女性のカッコかわいいスタイリングとかマジ難しい。その上出すタイミングは経験と癖が必要!? なかなかそこまでやり込めないよね。おそらく出来る人はパフォ練とかで磨いているんでしょう。
男性の曲ハメなんて、私自身自分でやっててなぜ出来るのかわからない。曲予測?! 才能だなんて言われたら反論できん。そうじゃぁ無いと思いますがね(^◇^;)
■楽しくなるのは”異性上手い”
でも知ってておいて欲しいかもな事。巷の上手いは同性に対して思う方向性であり、本当に必要なパートナーからのものとは大分違うのだという事を。そしてパートナーが上手いと思う技術の方が、当然ながら踊っててお互い楽しくなる方向です。
それを目指すべきなのではと思う。そんな事を思った夜でした。
Ps同性上手いは楽しさはあまり変わらない
と言うのはね。昨日のクラブは技術系サルサ場と比べると確かにちょっと低かったかもなのです。でも皆同様に楽しそうだった。楽しさレベルは大差無いとさえ思った。
で、じゃぁ上手いってどーゆーのがいいのだろうと思った訳。特に楽しくなる方向なら。と、同性に思うのと異性に思うの、大分違うなぁと気づいたのです。そんな事が書いてみたくなった。
◆この記事に関連のイベント・アフターレポート:
https://seis-salsa.com/20230407_afterreport_fridaynightelcafe/3612/
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