雑記：ある程度自分を”晒す”方が人生は楽しくなりやすいのでは

■「ある程度なんでもOKですから！」

「私は個人情報とか拡散とか、ある程度何でもOKですから大丈夫です！」

この台詞は私が良く言っている事なのですが、他の人からはついぞ聞きませんよね？！　コンプライアンス云々が叫ばれるこの頃、世界中で私しか言わない事だろうと思っていました。でも最近聞いたのです。ちょっと驚きました。

で、言った人。女性なんです。しかもまぁ見てくれはかわいいですよ。およそこの世で一番警戒すべき層だと思いますがね。もちろん「ヤバい部分はどこにも出してないから、拡散されても大丈夫」という意味でもあるのでしょうが。。。

■個人情報を隠すデメリットは「親しくなれないな」印象

ネット経由での誹謗中傷・実利被害とかが話題になった後のこの時代、人は殊更個人情報を隠す傾向にありますね。社会現象と言っても良い。なんだったらなるべく何もバレたくない、意見も匿名で発したいみたいな。

なので私のクラスでも恐る恐るメルアド聞いたりしています。もちろん教えたくないって人にはそれ以上聞きませんが、今のところ幸いメルアド開示を拒否した人は居ません。

でもサルサ界でもそれ以外でも、別にどーでも良い事でもやたら隠したがる人います。自然の会話の流れでも：

「へーそんな休みの取り方、どーゆー関係の仕事なんですか？！」
「えーーーと、会社員というか、、、」

あのさぁそれバレてなんだっての？！　なんて思いますが、まぁ隠したいならいいですわ。私もそれほど知らなくてもいいしぶっちゃけ。

でも一つだけ書かせてもらいます。「そーゆー人と親しくはなりづらいな」とは思われますよ。これだけは、万国共通でしょう。

■ネットで加速したボッチ優位は、同じ要素で衰退する

で、そこから独断偏見で一歩踏み込みます。個人情報的なモノ隠しすぎるのは、やもするとサルサで人生を楽しむのに不利になると思う。だって大体の人に「この人とは親しくなりづらいな」と思わせるんだから。

これがね、サルサが趣味じゃないというのなら別かも知れませんよ。別に自分を売り込む必要もない会社員、機械工などの雇われ職人系＆一人趣味しか無い人ね。「他人に親しくしてもらう必要ねーよ」なら。

でもこれ、時代はどんどん変わっているのも事実だよね。昔は終身雇用だったし、営業やらなくていい人は一生やらなくても良かった。でもこれからは残念ながら「自分の利点を他人に売り込まない人」はどんどん喰っていけなくなってくる。

だって終身雇用の崩壊、必ず就活しなければいけない世の中or起業して自分のサービスを売り込まなくてはいけない。流れは確実に「他人に親しくなってもらう技術」、これが必須事項になろうとしている。

ネットはボッチでも楽しくなれる様になった。でも同時にネットはボッチをどんどん優位に生きていけなくして行っている。そんな気がしてならないのです。

■人は遺伝子レベルでは”他人と付き合って幸せになる生物”

そしてもう一つ思う事。それは幸せ度合いです。私はごくKPI至上主義的に「脳内に快楽ホルモンを分泌させる量と頻度」の最大化が幸せ度合いと近似だと思っています。（詳しく知りたい人はこちらをクリック）

で、上記ハイパーリンクのページを読んでくれた人は理解していただけるかも。ドーパミン的快楽よりもオキシトシン的快楽の方がサステナブル（継続的）に幸せ享受に有利なのです。で、オキシトシンはどうすると分泌されるか。人との関わりで楽しめた時なんですね。

そんな中で、例えば一緒に楽しめる人が居なくって、でもNetflixがあるからいいや、モンハンやるからいいや、釣りが、ソロキャンプが、、、あるでしょう。でも本当にホントに楽しいですか？！　

それとも他人と上手く折り合って楽しめるかどうかわからない、上手く行かなかったら怖いから「これが楽しいんだ、これでいいんだ」と無理やり自分に言い聞かせていませんか？！　逃げてませんか？！　他人と楽しくパーティやっているTwitterの投稿みて、内心「うらやましいな」と思いませんか？！

「人のタイプにも寄るよね」　物知り顔に言う人も居ます。いかにも”私は分別の解る人間でござい”アピールみたいに。でも人間の遺伝子は１０万年前から全く変わっていません。１０万年前以前の生活に最適化されているんです。それは３０～５０人くらいが一族となり、寄り添って生きていました。

要するにいいたい事。たった一人でNetflix見てベーシックインカム的なモノを得て生きながらえて”楽しい”と思う様に、私は設計されていないと思うんです。どちらかというと不自然で、長く続くと心身に異常を来すのでは？！　そっち方面でどう満たされても鬱になるみたいな。

■”他人が何者かある程度解る≒幸せになりやすい”法則

私はもし人生を楽しく生きたいと思うなら、特にソーシャル・サルサみたいに他人と必ず関係を持って楽しむ遊びで有利に進めたいなら、ある程度自分のステータスを開示するのは重要な戦略だと思います。

それによって「この人とは親しくなれないな」印象から除外され、少なくとも「付き合いやすそう」と思わせられると思うのです。

その意味で冒頭の女性は非常に有利な戦略を敷いていると思いました。本当に大事な部分は非公開にするにしても、「私ある程度の自分の情報は開示を厭わないし、拡散されても全然大丈夫です」というのは、理にかなった言動だと思います。

それはサルサ遊びを楽しむのに、ひいては人生まるごと楽しく過ごすのにも、有利になると思うのです。