■技術面最初の3つでかなり上手い
ここまでで技術面での「サルサで楽しくなれる」方法は3つ紹介しました。
・曲リズムにピッタリ
・一般的な技が出来る
・位置移動が安定
正直書きましょう。ここまで出来ればサルサ界ではかなり上手いリーダーだと言えます。
で、間違ってはいけないのでもう一度(笑) ”一般的な技”とは8技くらいだからね。しかも私の言及した方法はライトターン系で3技、クロスボディ系で2技と数えています。実に5技はライトターン&クロスボディ。すっごい複雑技なんて入れてないのです。
そしてもう一度書きます。それでも”かなり上手いと言える” 理由は簡単。それが出来ているサルサ男性、割と少ないからです。
■曲リズム合わせと位置移動安定が出来る=すごい
特に曲リズムに合わない人は結構多い。どんどん動きが早めになっちゃうんです。カウント4と8の”スロー”がぬけちゃうんですね。
仕方ないよね。だってレッスンで習う場合は9割が曲じゃなくて先生の口カウントだもん。そしてその口カウントは大抵1,2,3,5,6,7。4と8のスロー時間が無いのです。そりゃ抜けるわ。
そして位置移動の安定もちょい怪しい?! これもあまりインストラクターは言及しない所。技説明に微妙に内包されていたという所でしょう。
要するにレッスンで身につく事、だいたいは技の形だけになるんです。だから技は出来る、でも曲リズム合わせや位置移動は微妙に怪しい。そんなケースが増えるのです。
だから上記3つが出来ると”かなり上手いと言える”のです。
■「痛いリードしている」は気づきづらい
でもこの上で男性(リーダー)には最後どうしても出来て欲しい事があります。それが掲題の”痛くしない” これがねぇ、やもするとめっちゃ難しいかも知れない。
なぜなら自分のリードは自分では絶対に受けられないからです。イコール「私のリードは相手を痛くしている」なんて、自発的には絶対に分からない。口臭みたいなもの!?
なのでもし分かるとしたら他人に言われる場合オンリーでしょう。うん、特に日本人女性はそんな事言わない。耐えて、そして次は誘ったら断るだけでしょう。尚更気づけ無い。
もし言うのならよっぽど痛かった&ムカついた場合?! その場の雰囲気を壊し、他の男性からうるせーオンナとして敬遠されるのを覚悟して言うのです。
「それ、痛いです!」
■「そんな訳ない」ブロックあり
そしてこれを聞いたとしても、男性(リーダー)はここからさらなるメンタル・ブロックが働きます。
「そんな訳無い!」
なぜなら自分は力なんて入れてるつもり全然ないから。
「大げさに言うなよ。全然痛くないでしょ?! それより俺の他の何かが嫌で、でもそれを言うとカドが立つから変わりにそう言ってるだけでしょ?!」
ごめん。さにあらず。間違いないよ。そのリード、痛いのです。
多分ねぇ足裏マッサージみたいなものなのかもね。おそらくですが施術者はそこまで怪力入れてやってない。客に怪我させたらマズいし、そもそも疲れるし。でもやられてる側、痛い人はめっちゃ痛いんです(^。^;)
おそらくリードもそんなものでしょう。自分は全然力入れてないつもりでも、タイミングや角度によってはかなり痛みを与えるのでしょう。そんな可能性があるのです。
■痛くリードするのは男性だから、ではない
で、これね。「男は精神的にガサツだからね」というのも違うよ。いや、男は精神的にガサツだけどね(笑) でもだからリードが痛いのとは訳違う。「相手の気持ちになって考えないから」とは別物。
なぜなら内緒な話、女性リーダーも痛い人多いからね。嘘だと思うならぜひブラインド・インタビューしてみて。この事例は履いて捨てる程出てくるでしょう。
つまり精神的ガサツさや相手の気持ちを考えない傾向がリードの痛さを作るのではありません。リードさえすれば誰でも痛くさせる可能性がある。そしてその可能性は大きい。おそらくそーゆーものなのです。サルサのリードって。
■「痛いリード」は証明不能
自分が音痴かどうかはレコーディングすれば客観視出来る。サルサの技の動きが間違っているかどうかはビデオを撮ればいい。
でもリードが痛いかどうかはどうやっても証明出来ません。「あなたはこーゆーリードをしてるんだよ」も「そんな訳無い。だって力いれないもん」となる。まぁ考えれば自然な事ですね。
その内ロボットが人間の動きをインプットして、同じ様に動く事が出来る未来が来るかも知れません。でもどんだけ未来なんでしょう。多分すぐじゃないでしょうね(笑)
で、そんな客観が絶対に取れない事で、自分がやっている事が痛みを与えている?! 人に迷惑を掛けている?! そのつもりが無いのに?!
「そんな訳無い」
瞬時に反発したくなる。理解できる事ですね。
ps.超美人な外人女性に「痛い」と言われた
ある時サルサ・クラブ(故カリベ)で超美人な外国人に日本語で言われました。
「痛いです」
大きな声だった。即座に踊りを止められ、踵を返されました。ものすごいショックだった。3ヶ月くらいクラブにいけなくなった。
でもそこからです。力抜きリードを大研究しました。二度とそんな事言われたくなかったから。そして今に至ります。
今私のリードが痛いというので嫌われる事は、おそらく殆ど無いと思います。常に最大限に注意しているから。いい曲とかは気分が乗っちゃって危ないんですけどね。頑張って自制しています。
今にして思う。すっごいショックだったけど、彼女にはすっごい感謝しています。もう一度会っても誘う勇気はゼロだけどね(^。^;)
ご意見、ご感想
[…] 男性:痛くしない 第一話 第二話 […]
昔のカリベでバリバリに踊っていた女性は怖かったですね。心が折れてカリベに行けなくなった男性も少なからずいそうです。
私の場合は私が完全に悪いのですが(笑)
雰囲気が怖かったのかなぁ改めて会うと大体親切な人多かった気もしますけどね(^◇^;)