サルサ初心者~への解説:ソーシャル男女共通:所詮『楽しい』>『上手い』である

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サルサ初心者~への解説:ソーシャル男女共通:所詮『楽しい』>『上手い』である

■レッスンでの「上手い」の正体

レッスンを受けて~1年くらいの人は、おそらくサルサの評価基準は「上手い」しかないと思うでしょう。それもレッスンで発揮される「上手い」ね。私も長年そうでした。てかベテランでも未だにそうだと思っている人は少なくないかも知れませんね。

昔話をちょっとだけさせてもらうと私がサルサ始めたくらい、15年くらい前はこの評価がガチでした。レッスン場では「上手い」人がドヤる(笑) そして後輩に偉そうにしたりね(笑) 1クラス最低20人とか人が多かったし、先輩風が気持ち良いのは古今東西同じでしょうね。

でも『レッスンで上手い』ってどんなのか。私は本当にサルサが上手いというより、「やった事ある」90%なのでは?! で残り10%が「振り付けを覚えるのが得意」とか、、、

要するにその先生に習った月日が長ければ、だんだん「上手い」になったのではと思います。要するにドヤれるかどうかは年功序列?! 継続する努力とかはあるんでしょうけどね。

■レッスン上手い人のソーシャルの典型的過ごし方

で、じゃぁ15年前くらいの『レッスン上手い』人はサルサの本番となるソーシャルではどうだったのでしょう。クラブやイベント会場ね。実はこれ、結構未知数なのです。

なぜならレッスンでドヤっている人、不特定多数とほとんど踊らなかったんですね。女性なら知り合い以外は断る、男性なら知り合い以外誘わない。90%はそんな感じだったんじゃないかなぁ。

ま、気持ちはわかりますよ。女性なら知らない人と踊って知らない技されるの”しんどい”ですよね。それでなくても初対面の人と触れ合って自由にリードされるって、まぁまぁ恐怖もあるかも知れない。

で、男性の場合は頑張ってレッスン受けてそこそこスタジオで地位(笑)も築いて、でも未知女性を誘って断られるとか?! 周囲の同級生や後輩に見られたらメンツにかかわります。絶対避けたいトコロでしょう。

昔はそもそも「ソーシャル遊びはレッスン知り合いとだけ」でも成り立った。レッスン人数多かったからそこそこ楽しめたんです。

もちろん今は不可能でしょう。知り合い以外とソーシャルはしないなんて言ったら、おそらくほとんど踊れない事になる。誰とでも楽しむ覚悟、精神的に大人でないと楽しむのが難しい世界になってきているんです。

つまり言いたい事。「レッスンで上手い」は必ずしもソーシャルで喜ばれる相手ではない”可能性”があるのです。

■レッスンvsソーシャルの「上手い」

で、ここで独断偏見を書きます。私はレッスン上手いとソーシャル上手い、結構違った要素であると思っています。ソーシャルで喜ばれる技術は、振り付けを覚えるスピードが早いとか、レッスン参加頻度/年月では作れない所もあると思う。

そして「ソーシャル上手い」は以下と関係あるのだと思います。もちろん女性は基礎的なフォローの動き、男性はランダム&数珠つなぎが出来たとしての話ですね。

  • スムーズに出来る
  • 無理ない動きで出来る
  • 曲に合わせて動ける

これが何を意味するか。それはダンスがなぜ楽しいのかに繋がります。つまり:

  • リズムに合わせて体を動かすトランス的快感を得る
  • ペアと共同で踊る楽しさを増幅させる

ごく稀に挑戦と達成を求める人もいますね。ガチ・ドーパミン的快感を得るもの。女性ならなるべく複雑・難易度の高いリードをされ、それをカンペキに受けられるかどうかの競争。男性なら如何に高度な技を高度な順で出し続けられるか。お互いやりきって「やったー出来た!」を目指すみたいな?!

ま、そんなのソーシャル場には5%も居ないと思いますけどね。30人に1人くらいかも。

■ソーシャルの「上手い」≒「楽しい」雰囲気

要するに私のいいたい事。それはサルサの本番、ソーシャルにおいてはダンスの楽しさを得られるようにする技術が必要なのです。それは決まった振り付けが正確に素早く出来る事とは関係無い?! 「レッスン上手い」は、ソーシャルでの評価基準として、あまり当てにならないものなのです。

で、もっと掘り下げましょう。ソーシャル場でどんな風に踊れた時が楽しかったか。相手がスムーズで踊りやすかった以外だとイケメン?! 美人?! 女慣れしている雰囲気?! 薄着?!(笑) ま、それもあるかもね。

でももっというと相手がこっち向いてて笑顔だったとか、それで楽しい雰囲気になったとか、そうなりやすかったとか、そんなんじゃない?! 要するに楽しい雰囲気になった時。

そして問いましょう。楽しい雰囲気ってどうやって作られる?! 相手が居る場合はその人が楽しそうだったからとか!? 相手が辛そうとか痛そうとかつまらなそうとか、どんなに恨んでいる相手でも楽しくなりにくいですもんね(笑)

となるとレッスンでスゴ技を磨くより、踊っている最中にどれだけ気まずくならない程度に相手に目線を向けられるかとか、笑顔を見せられるとか、そーゆー事の方が大事になりますよね?!

そして「楽しい」という演技も出来たら最高です。なぜなら楽しいフリはその内本当に自分が楽しくなる事、そして相手にもそれが伝播する事が心理学的に証明されています。「楽しんでいる演技」、非常に重要なのです。

というわけで結論。どこまで行ってもサルサは「楽しい」>「上手い」なのです。スムーズなリード・フォローを目指しつつ、「楽しいの演技」を磨く(笑) これが「ソーシャル上手い」の本質。そんなものだと思うのです。

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