”ソーシャルで使いにくい技を教える”理由2つ
問題発言なのは分かっています。先生方の誰かしら否定している事にもなるかもですし。でも個人的にどうしてもそう思っちゃう。不特定多数と踊るのにはかなり「難解」な技も、巷ではちょいちょい紹介されています。
で、何でそんな技をレッスンで教えるのか。私は要因が二つあると思う。
1.「そう習ったからそう教える」為
どんな先生だって生徒だった事があります。で、その先生が習ったレッスン形態はおそらく「毎回違う技を紹介、それを時間内で出来るように頑張る」でしょう。なので自分が先生になっても自然同じ事をする。
そしてこのレッスンには難しい所があります。それは”毎回違う技”でないといけない事。先生だってソーシャルでの技レパートリーは無数ではない。だんだん「自分でもソーシャルでは使わない」ものを紹介せざるを得なくなるのです。
で、その元ネタの殆どはサルサ・パフォーマンス(パフォ)動画なんじゃ?! 自らパフォでやった技とかもあるでしょう。とにかくソーシャル現場とはかけ離れた、「何をやるのかお互いが事前に知らないと出来ない技」を教える様になってしまうのです。
2.生徒獲得に有利
近年は新規にサルサを習う人は殆どいません。いても続くのは全体の1割くらい?! その生徒さんをメイン・ターゲットにレッスンするのは殆ど無理でしょう。借りた会場費分赤字になります。
と赤字にならない方法は既に踊れる生徒さんを集める。そんな人達がお金払って習いたいレッスンが”新しい事を教えてもらえる可能性がある”となります。なので「毎回違う技を紹介」レッスンを継続せざるをえないのです。
(他に「いつもの仲間に会える」というニーズもあるかな?! その辺を突かないと現在のレッスン赤字脱出は難しいでしょうね)
女性版対処法
次の動きの反応速度を上げる練習にする
私は女性にとって「毎回違う技を紹介」、割と意味があるとも思います。なぜなら難しい動き直後、そこを反応良く対応するトレーニングになるからです。フォローって難しいのは技そのものよりも、その直後に安定&次の動きについていけるかどうかだよね。それがつぶさに味わえます(笑)
なのでオススメは技そのものの動きが出来るかどうか(だけ)では無く、その直後も即座に体制を整えられるか、次の一歩が反応良く行けるか。それにフォーカスしてみて下さい。
スタイリングを真似る
女性スタイリングってカッコイイですよね。超インストラクター(インスト)級女性はソーシャルでもさり気なく、でも魅力的に色々やっています。おそらく女性はガチ憧れるでしょう。男性も憧れるくらいですし(自分ではやりませんが(笑))
でも残念ながらそんなソーシャル中にやれるスタイリング、効果的に教える先生は居なさそうです。パフォ振り付けの一貫で教える人は居ますけどね。それはイコール次の動きを知っているから出来る。即興のソーシャルでは「どこで出すんだろう?!」となるでしょう。(そのままやると振りがデカすぎて周囲&相手に邪魔な可能性大ですし、、、)
実はその超インスト女性も沢山のパフォ練習を通じ、ソーシャルでもその一部分が自動で「出来ちゃった」状態なんですけどね。狙ってやってない=どう教えればいいかわからない。やもすると「そんな事やってた?!」なんて聞き返されるかも知れません。
でもそれを習得する方法はある。それが「毎回違う技を紹介」レッスンでしょう。ぜひその先生が”さりげなく”やっている動きを真似してみて下さい。自然にやっちゃってるので特に教えたりしない&「それどーやってるんですか?!」に「え?!、なんかやってた?!」と答えられちゃうかもですが。。。
男性版対処法
初見女性が出来るかどうか見極める
何よりもして欲しいのは、レッスンで習った技が初見女性でもできそうかどうかの見極めです。先生に聞いてもダメかも?! 教えている手前「いやぁソーシャルでも使えるでしょう?!」と答えざるを得ないですから(笑)
究極はその先生がソーシャルで踊っているときに使うかどうかですが、、、ぶっちゃけ男性インストでガチ不特定多数と積極的に踊る人って居ないよね。大抵は踊っても自分の生徒さんか昔からのお友達?! 女性から誘われれば(渋々?!)踊るけど、、、的な人がほとんどですよね。
よって習った男性は自分で独自に判断するしか無い。おそらく女性が忙しそうで、でも見てくれカッコいいなら可能性は低い!(笑) やってはいけません。相手女性に嫌われるだけです(笑)せっかく習ったのに残念ですけどね。
自分安定化の練習
これは意味ありますね。パフォ的な技は相手が着いていくのが難しいですが、自分もグラッとしないでやるのが難しい。自分安定化にフォーカスに「毎回変わるレッスン」に参加するのはアリでしょう。
私も少ならからずパフォ練で”安定”を磨いた気がする。それ以外に”無理めな動きを素早くやる”なんて機会、そもそもないですしね。
なので男性はその技が出来るようになる(だけ)ではなく、そんな難しい技中でも自分が”安定”するというのを磨いてみて下さい。
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