◆「一通り踊れる」最後の難関?!
私は女性が「一通り踊れる」の最後の難関かもと思う?! それがこの”バックストップのグラグラ”です。もちろん他にも重要な部分はあるのですが技単体となるとこれかもなぁ。なぜなら致命傷、”カウントからズレる”可能性が高いからです。
フリスビーはこの後に来る難関ですが、出来なくてもカウントからはズレにくい。外れた後の動きが無いのでね。仕切り直しが簡単。私はバックストップの方がクリティカルだと思う。
◆カウントずれは本来の楽しさが得られない
なぜカウントずれがそんなに問題か?! それはダンス本来の楽しさが感じられないからです。
ダンスってさぁ世界中で形は違えど、どの場所でもあるんですよね。多分リズム≒母親の心臓の音と連想するからでしょう。他人が作った規則性のあるカウントに安心感とか陶酔感とか、とにかくセロトニン系の脳内快楽が得られるからでしょう。
これが私の提唱する(笑)ダンスの本来の楽しさです。セロトニンが分泌される”リズム”に、更に自分をシンクロさせて快楽を倍増させる。だから得も言われぬ高揚感、楽しさを感じるのです。
でも特定の技でそれがいちいち崩されるなら?! ダンスの本来の楽しさが味わえなくなるんですね。
そしてバックストップが安定しないが故にこれを得られてない女性、散見します。被害はフリスビーより大きい。そんな印象です。
◆原因:リード&教え方
原因は2つです。
まずリードが悪い(笑) バックストップの後半、ストップ後の回転は1回転半やりますが、ここはかなり”ゆっくり”なのです。8カウントまるまる使ってやればいい。
でも男性も初心者から抜け出し始めたレベルだと、「この技はこうやってこうやってこうやるんだよね?!」と動きばかりにフォーカス。やり切るのに意識がいっぱいいっぱいになります。カウントに合わせるという認識が薄くなりがちになるのです。
と、この8カウントで回す部分を6くらいで回し切っちゃう?! あるあるですね。で、女性も自分のカウントで動けてない(男性の動きに合わせるのでいっぱいいっぱい)場合はそれに思いっきり引っ張られる。そのタイミングが癖化されちゃうのです。
もう一つの原因は教え方かなぁ?!
何しろ1回転半を8カウントも使ってやるのです。ちょっとベテランになれば至極「暇」な瞬間なんですね(笑) で暇な瞬間って先生としては自分の独自性とかステキ・ポイントをレッスン商材として提示したい。一工夫なスタイリングというか、そんなのが開発されやすいのです。
で、最初っから女性にはそのステキ・スタイリングが教えられる。そして大概のステキ・スタイリングはスピンに慣れた、それこそ3回転とかやってもぐらつかない人対象だよね。ライトターン1回転でギリギリの人は?! ぐらつきに拍車がかかるだけなのです。
で、ステキ・スタイリングをやる為にカウントからちょっと遅れる。そのつじつま合わせの為に1回転半スピンを素早く(カウントに関係なく)やる。それが癖化する。
と、ぐらつく、その後にカウントからズレてそこから戻せない、、、そんな事にもなるのでしょう。
◆「最もズボラな足順」推奨
解決法。最初は私が提唱する「最もズボラな足順」でやってみるのはどうでしょうか。
そりゃ最初に習った方法とは違うでしょうね。ステキ女性インストのステキ・スタイリングなバックストップはかっこいくもある。でもごめん。グラッとするなら一旦封印しましょう。野暮ったい、一番ズボラな私の足順でやるのです。
詳しくはこちらね。 横着に書くとストップ後足を地面から離さないで振り向く。そこで一旦ストップ→再度スピン開始です。
”一旦ストップ”がキモですね。これに慣れればいくらスピンでぐらついてもカウントから外れなくなります。ここで”ゆっくり回る”カウントに合わせられるからです。
で癖化したら?! 多分スピンタイミングが適切&グラつきが少なくなっているでしょう。いくらでもステキ・スタイリングを入れて下さい。大丈夫です。
◆ライト&クロスの後に積み上げる
宣伝です。セイちゃんレッスンでは、もちろんバックストップをしつこく練習します。
でもまずはライトターン&クロスボディですね。これらは見た目の印象から”真逆”みたいな動きをします。これの癖化が最優先。徹底的にやっていきます。
で、これが出来たら?! バックストップは部分的にライトターン&クロスボディの動きも含まれる。印象の動きからの違いも微調整程度でしょう。簡単に出来る様になるでしょう。
実際バックストップ系の技を5割で踊る上級者男性もいます。それも少なくない人数ですね。私独自に開発した”最もズボラな足順”、ぜひマスターして欲しいです。
バックストップでぐらつくとかありましたらぜひセイちゃんサルサ、一度試してみて下さい。
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