”積み上げ”が必要
もし何かが”出来る様になりたい”と思ったとしましょう。すぐ出来る様になる事もあればなかなか出来ない事もある。そんな中、私は一つの言葉を思い出します。
「オリーブは生育するのに100年を要する。一方ネギは9週間で収穫できる。今までの私の人生はこのネギの様なものではなかったか。」オグ・マンディーノ/アメリカの作家
要するに奥深いモノであればあるほど、それが生育するのには時間がかかる、という事なのですね。私はネギも好きですけどね(笑) この話の舞台が中東なのでこうなったのでしょう。
で、サルサはどっち?! 間違いなくオリーブの木な技術ですね。1日練習しただけでは絶対マスター出来ません。世界一効率的に教えられる私セイちゃんでさえ、少なくとも3ヶ月はかかるでしょう(笑)
と、どうなるか。どうしても前回習得した事を土台に、新たな事を積み上げる習得が必要なのです。イコール次のレッスンを受ける時、前回やった事が「体に残って」いなければなりません。
1週間の不思議
で、ここで突然全然関係ない話をします(笑) 皆さんは1週間がなぜ7日か知っていますか? 実はこれといった定説はないそうです。
一番有力なのは古代バビロニア。月の満ち欠けが概ね29.5日で1サイクルなので、それを4等分して≒7日としたという説です。でも私はこれに異論があります。こじ付けとしか思えない。
だって29.5って≒30で、6等分して1ヶ月5週間とした方が遥かに正確だからです。何か他の理由があって6ではなく7にしているのでは、、、私にはそう思えてなりません。
新説:1週間間隔なら積み上げが可能
で、ここからはセイちゃん説を繰り広げます(笑) 人間の習性として7日で生活サイクルを一区切りすると『都合がいい』何かがあるのではないか。それはズバリ、”人間の習得力”なのではないか、と思うのです。
もちろん記憶力となると「エビングハウスの忘却曲線」でこうなります。
・20分後には42%を忘れる
・1時間後には56%を忘れる
・1日後には74%を忘れる
でもこれは”無意味な音節”の記憶です。古代バビロニアではその様な記憶、それほど重要ではないでしょう。でも狩りの仕方、動物の解体方法、農業、建物の建て方、、、1回でマスター出来ない奥深い”習得ごと”、それは概ね体で覚えるモノなのですね。
そして根拠はありませんが10年以上未経験/初心者専門のサルサ・インストラクターをやってて思う事があります。7日目って、まだ体は結構覚えているのですね。それを土台にさらに技術を積み上げる事が出来る。
「じゃぁ8日周期は試した事ある?」
ありません(笑) 2例ほどしか知らない。でも8日目、それから1日伸びただけで概ね体は忘れてしまいます。1時間の練習じゃぁ前回出来た事を取り戻すだけで精一杯。
よって私はこう思うんです。古代バビロニアで重要な習得モノは体で覚える系がほとんどだった。そしてそれは7日周期だと効果的&前回を土台に積み上げての習得が可能。だから敢えて7日周期の暦にして「最低でも1週間に1度は同じ事をやる」サイクルを作ったのでは。そうすれば何事も効果的に上達出来る。
これが私が思う、7日目の法則です(笑)
絶対続けると決める、のがオススメ
で最後に一番難しい事。それは”続ける”ですね。1週間に1度でいい、でも続けなければまず身につきません。積み上げが必要な奥深い技術ならね。考えてみれば至極当たり前の事ですが、、、
「でも人生何があるか分からないじゃないですか。絶対毎週やるなんて決められなくないですか?!」
そうですね。おっしゃる通りです。でもそういう人は多分サルサは極めて習得出来にくいでしょう。実はサルサが出来るようになる人は、おそらくこのマインドが違うのです。
「何が起こっても週一のレッスンは絶対やろう」
それこそ親の葬式とかでもない限りレッスンには行こうと決めているのです。
「明日は出張で朝早いから」
「最近ちょっと寝不足だから」
「ちょっと風邪気味みたいだし」
「足が痛いから」
「楽しみなテレビ中継があるから」
「台風が来ているみたいだから」
「大雪だから」
厳しい事を書きます。上記にあるこれら程度でレッスンはやめておこうかどうしようか考えちゃう人は、まぁ何をやっても出来る様になりませんよ。仕事や学校など半強制で「みんなと同じ事をやる」もの以外はね。
実は現在サルサを楽しんでいる人、他の事をやってもおそらく出来る様になるでしょうね。半強制じゃなく、みんなと違う事を継続してやれる習性があるからです。逆にそーゆーものが無く人生過ごして来た人、おそらく何も決めずに行くと続けにくい”癖”がありそうです。
よってアドバイス。「親の葬式以外では休まないぞ!」と決めちゃうのが良いと思う。逆に言うとこれしかないかも。もしサルサをモノにしたいと思うならね。
ご意見、ご感想