サルサ初心者~への解説レッスン:教えるな

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サルサ初心者~への解説レッスン:教えるな

気持ちはわかるよ

レッスン中に生徒さん同士で教え合う、、、字面だけ見ると美しい光景ですよね。昭和の模範学園ドラマのシーンって感じ(笑)

それに気持ちもわかります。「あーーーここそーじゃないんだよなー」 レッスン相手が後輩だとそんな思いも出るでしょう。レッスンも半年過ぎると後輩も現れるもんね。

あまつさえ相手が妙にイケメン(もしくはかわい)かったりすると?! 話しかけたい願望からそんな事も言いたくなるかもね。

男性の場合は更にでしょう。霊長類の本能的なマウント願望や、教える≒尊敬される等、教えるという行為は男性の”好物”の塊です。どうしても教えたくなるなんて人も多いかも。

「相手が「これであってますか?!」なんて聞いてくるんです」 そーだよね。聞く人も多いよね。聞かれたら答えるしかない。それが好みのタイプだったら?! もーたまらんっす!!(笑)ずーっと教えたくなっちゃう!!(≧∇≦)

ちょっとレッスン歴長くなると、そんな瞬間も増えるのではと思っています。

教える”戦略”がある先生もいる

でも先生の立場からちょっと書いてみたいと思います。生徒さん同士で教え合うのをどう思うか。概ねですよ!?、概ねですが「助かります」 アシスタント料は払えませんけどね(笑)

だって生徒さん沢山居たり難航している1人が居たら、なかなか他は対応は出来ないもん。だから助かる。正直な感想です。

でもこれがかなり長い時間に渡ってやられたら?! 例えば「はい、交代ー」の声をかけるまで徹頭徹尾やられちゃうと?! Again概ねですよ?!(笑)、概ねですが困ります。ぶっちゃけね。

なぜ困るのか。それは以下の理由があります。

相手は「あなた」に教わりに来てはいない

少なくとも生徒さんは「どの先生に習うか」を多少意識してレッスンに来ています。「この人から習ってみたい」からレッスン費、交通費、そして何よりも時間を割いて来ているでしょう。

なので大抵の先生は「なんとか全員に絡みたい」「自分の技術エッセンスを紹介したい」と思っています。

で、もしそれがまるで先生2人居るみたいなまでに教えられちゃったら?! 別に迷惑とまでは思いませんが「うーーーん困るかなぁ」とは思うでしょうね。よっぽど先生のエッセンスを知っている人なら別ですが。

てかそこまでエッセンスを会得している人なら、そもそもそのレッスンに生徒として出てはいないでしょう。よって95%の場合、先生は「やめてくれないかなぁ」と思ってしまいます。申し訳ないながらね、、、

私のレッスンの場合は教えてほしい人員(笑)には「アシスタント札」を提げてもらっていました。私の技術エッセンスを伝えられる人という意味。もちろん普通科卒業が最低条件。「この人は教えるのOKにしています」を他の生徒さんに明確にしていました。

というのはね。以前は私のレッスンも割と人気だったのですよ。とてもじゃないけど全員を均等に対応出来なかった。なので生徒さんでも私の哲学?!を理解してくれている人に手伝ってもらっていた時期があります。

もちろんコロナ前ね。懐かしいですねーまたそうならないかな(笑) いっぱい人がいるの、やっててホント楽しい。また1から頑張りたいと思います。

細切れに教えたい

「うん、そっちはそれでいいんだけど、こっちはそうじゃなくてー」 これは1回でもサルサを教たら「あるある」だと思います。1回で完璧なんてまずなくて、大抵は方々がだんだんと出来て来るモノでしょう。

でもコロナを耐え切った優秀インストラクターさんなら同意してもらえるのでは?! 人によって、習得スピードって全然違いますよね。出来てない部分を全て1回でやれるようにするって無理じゃない?! よっぽど器用な人だとそうでもない場合もあるかもですが。

と、先生は考える訳です。「習得してもらう順番」を。私の場合は全体の流れを最初に掴んでもらう。「足順は今はどーでもいいでーす」なんてよく言ってます。

で、全体の流れが理解出来ると手足の細かい動きも入りやすくなります。バラバラにした方が結局は早く習得出来る。(腕の悪い先生はとにかく気づいた順に指摘するだけ?! もぉそーゆー人いなくなっちゃったかもですが)

なので私の場合、全体の流れが掴めてない人に「その足順はー」とか生徒さん同士で教え合われると困る事があります。そっちに気が回って全体の流れを無視した動きになったり。そっちの後々修正は難しいんだけどなーーって感じ。

確かにいつもじゃないけれど、そんな事を気にして敢えて戦略的に指摘していない事もある。なので「教えない」で欲しい。そんな瞬間もあるものです。

違うけど掴みやすい→微調整で完成

で、もっと腕のある先生?!は、もしくはこんな事もしているかも知れない。「敢えて間違ったやり方で教える」 

これは私の先生がやっていました。「でも先生はそーやってねーじゃん」私が指摘した時です。(もちろんレッスン終了後ですよ!? 半笑いでビール片手に言ったのです!) 「うん。やってない。でもこの方が分かりやすいじゃん。慣れたらどうせ形が崩れて正しくなるよ」

この時は衝撃でしたね。確かに私はまんまとこの手で出来るようになっちゃいました。(忘れもしない、アウトサイドターンだった) 

私も敢えてこの手を使う時あります。私の場合は「本当はそうじゃないけど、今は分かりやすいのでとりあえずこれで」と言いますね。何度もトライアル・アンド・エラーを繰り返して編み出された教え方です。

なので、この時に「そうじゃないよー」と生徒さん同士で教えられると困る訳です。「いや、本当はそーなんだけどさ。それ、分かりにくすぎんじゃん?!」と内心思いながら、それを横目に目の前の生徒さんに同じ嘘をつく、、、(笑)

そんなシーンもあったりするんですよ(^◇^;)

出来るようになる<楽しい・プライド傷つけない

これは私が気を使いすぎなのかも知れない。でも私自身は違和感を感じた。なので気にしている所でもあります。習得<楽しい気分維持&プライドを傷つけない。

というのは私が習っている時、その先生が「この人全然出来てないんです、ちょっとやり方見てみてください!」と言い出しました。そしてその出来ていない男性生徒さんにみんなの前でやらせたのです。

でもその男性生徒さんはめっちゃ人格が出来てました。「出たー吊し上げ!」なんて言いながら笑顔でしたよ。そして皆んなにそのネタで笑いをとって。。。彼にとっては「オイシイオイシイ」だったんでしょうね。

でも私はそこまで人格出来ていません。もし私だったら皆の前で赤っ恥かかされて、やもすると一生その先生を恨んだかも知れません(笑) そんな”出来てない”人もこの世には混じっているかもです。(現在絶賛人格改善中(^◇^;))

もし他の生徒さんの前で「それできてねーよ」みたいに言い続けたら!? その人の面目を潰す行為の可能性もあります。どんなに”大人”な人でも恥もプライドもある。教える上で気にしないといけない部分なのではと思ったり?!

そして大前提を書きましょう。サルサは趣味だ(笑) 目的は”楽しむ”。出来なくてもなんら問題ない。教えすぎると悩むだけ、楽しく慣れない。そんなリスクも孕んでいるのです。

そこを配慮しながら教えてほしい。出来てなくても今は消化しきれなそうなら「教えない」 その意味で生徒さん同士で教えてると「今はその人には言わないで欲しいなー」と思う事もあります。

「それちがうーーー」(^◇^;)

で、もっと単純な事。「それ違うー」ですね。先輩生徒さんがドヤ顔で教えるのですが、いやそれちがうだろう?! なんて、私が生徒の時よくありました。

で、先生も困っていた。とはいえいつも来てくれる生徒さんだし、無碍に全否定したら今度はそっちのメンツを潰し、やもすると次から来てくれなくなっちゃうかもしれない。そんな事を思うと放っておくしかない、、、(^◇^;)

だからもし敢えて言えるなら言いたいところでしょう。「生徒さん同士ではあまり教えあわないでほしいかも」 生徒で出ているなら誰でも大抵そこまでは出来ていないんだし、、、

教えてほしい時は先生から頼むでしょう

正直いうと、生徒さん同士で教え合って欲しい時は頼むでしょうね。これはどの先生でも同じじゃないかなぁ。その人の人当たりがいい、技術エッセンスを理解している、マウント願望が希薄とか、多少の条件は出てきますけどね。

よって申し上げる。レッスンに出ている時は、基本あまり教えないつもりでいた方がいいでしょう。聞かれてもちょっとだけアドバイス(10秒で済ますつもりで) 

そして出来れば「でも7割出来てますよー大丈夫」なんて言ってくれると最高ですね。聞いてきたイケメン(かわいい)後輩ちゃんも、さらにあなたに好印象を示すでしょう(笑)

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